2013年10月18日金曜日

栖林寺とは反対側の山の上にあるホテルやまぶきに宿泊しましたが、朝食後一人で外に出て少し散策してみました。天竜川の源流の一つらしい川に沿って遊歩道ができていて、川の清らかな流れも、遊歩道の植物も、遠くの景色も、秋晴れにも恵まれて爽やかで、空気が美味しいという感じでした。

病虫獣害防除研修会はホテルの近くの駒ケ根キャンプセンターの施設で実施されました。開会は10時15分で時間があったので、キャンプセンターの周りを少し歩いてみましたら、中央アルプスと南アルプスの両方が見えました。 研修会には国(林野庁)や長野県庁の森林担当者、森林組合員の他に、長野県全域から市町村の松くい虫防除に関係した職員などで100人近く参集していました。
午前中は駒ケ根市の担当職員による駒ケ根市における有人ヘリ・無人ヘリによる松くい虫被害防止対策に関する講演と、長野県林業総合センターの研究員による被害木の伐倒処理の実技のデモンストレーションがありました。従来は、玉切りして積み重ねた被害木をビニールシートで覆って、その3方を地面に埋めてガスが抜けないようにして、開口部からくん蒸剤を処理してから残りの一方のビニールシートを地面に埋めるという作業工程が普通でした。それだと作業者がくん蒸剤に暴露する危険性もあるということで、今回は、ビニールシートの4方向を先ず地面に埋めてから、上部にナイフで切れ込みを入れてそこからくん蒸剤を流し込み、切り口はガムテープで密封するという改良法を紹介していました。 昼食後、私の講演は午後1時から3時まで2時間をとっていただいたので、今日はそれほど時間を気にせずゆっくり話すことができました。あらかじめパワーポイントスライドをカラープリントして、配布資料として受講者に配布しましたので、講演内容は比較的理解し易かったのではと思います。

研修会終了後、私はすぐ駒ケ根市の高速バスターミナルに行って、午後4時発のバスに乗って新宿に戻りました。バスターミナルまで車で送って下さったある農薬卸商の社長が、以前の私の講演で、ゴルフをしていた人が突然体調が悪くなって全身に蕁麻疹が起こったのを農薬のせいにしたのが、実は運動誘発性アナフィラキシー症状だったという話をした時に、自分が長年運動をして汗をかくと蕁麻疹がでて医者に行っても原因がわからなっかったことが、まさにそれに当てはまることに気が付いたと言われたのには驚きました。偶然とは言え、あちこちで講演をしていると、いろいろな人との出会いがあります。 自宅には夜9時半頃着きました。アメリカから帰国してから連続でしたので、ちょっと疲れた気がしました。