2014年1月20日月曜日

NHKの解説委員室で、解説委員3人と科学・環境番組部のディレクターに「農薬/殺虫剤/マラチオン/毒性に関する基礎知識」について約2時間解説してきました。アクリフーズ社工場製の冷凍食品に殺虫剤が混入された事件で、犯人が特定された時点でニュースで取り上げたり、解説で事件全体を総括する時のための勉強会です。

資料の準備にちょっと時間がかかりましたが、報道関係者に農薬について正しく理解していただくことは重要だと思いましたので、私も準備に努力をしました。2009年の輸入冷凍餃子のメタミドホス混入事件の時の経験から、安全管理をしっかりやれば事故による異物混入の可能性は限りなく小さくできますが、内部の従業員の心の問題(差別的待遇に対する不満など)による報復行為は防ぐのは難しいので、日常の精神面でのケアやサポートが必要という私の意見を述べました。

偶然ですが、中国の裁判所(中級人民法院)で餃子事件の犯人に無期懲役と政治権利の終身剥奪(はくだつ)の判決が下ったという報道がありました。