2014年4月23日水曜日

新聞やテレビのニュースは、先週韓国で起こった修学旅行の高校生を大勢乗せた旅客船の沈没事故やオバマ大統領の訪日や、次々に起こる事件・事故・出来事など話題に事欠きませんが、私が一番注目したのは2004年に海上自衛隊員(当時21才)が他の隊員によるいじめに遭って自殺した事件に対して、東京高裁が、組織の犯罪を隠すために重要な証拠書類を海上自衛隊が隠蔽し続けたと認定したという報道です。

事件直後に隊員を対象に実施したアンケート調査でいじめ自殺の可能性が示されていたにもかかわらず、その資料は廃棄されて存在しないと嘘を言い続けたとのこと。幸い、途中で現役の3等海佐がアンケート資料は存在することを実名で告発したお蔭で真実が明らかにされたようです。この3等海佐は、内部文書を持ち出したとして懲戒処分を検討されているとのことですが、国が組織を守るために一人の隊員(国民であり、一人の人間である)を犠牲にしてまでも嘘をつき続け、それを明らかにした別の隊員を内部規則を持ち出して懲戒処分にするというのはとんでもないことです。

昔、私がアメリカ在住だった頃、ニクソン大統領のホワイトハウスで犯罪行為が行われた時に、ダニエル・エルズバーグというスタッフがそれを社会に公表するという事件がありました。そんなことをすれば大変な政治的圧力がかけられて裏切り者として苦境に立たされることがわかっていながら、良心に従って正しいことを勇気をもって実行したこの人を私は当時非常に尊敬したのを思い出します。彼がそうできたのは、パトリシアという奥さんの強い支えがあったからです。そんな奥さんに感銘し、当時生まれた私の娘には将来同じような女性になってほしいという願いを込めて、パトリシアという名前をつけました。

昨日は走った後で腫れた右足の甲に湿布を貼って寝たら痛みがとれましたので、今日も江戸川堤防を8Km 歩いたり走ったりしてきました。右足のジョギングシューズの紐をゆるめて走ったら、外反母趾の親指が曲がった時に甲にあまり圧力がかからなくなったのか、少し楽に走れました。