2014年4月13日日曜日

暑くもなく、寒くもなく、風もなく、絶好の日和でしたので、江戸川堤防を上流に向かって往復14Km歩いたり走ったりしてきました。途中、主水(もんど)池に下りて釣り糸を垂れている人たちをしばらく眺めていましたが、全く魚の動きはありませんでした。池の真中では人に慣れたシラサギが1羽じっと水面を見つめて、時々細長い嘴(くちばし)を素早い動きで水の中に突っ込んで餌(小魚?)を獲っていました。私と同じように池を眺めている人に訊いたら、練り餌を使って平鮒(ひらぶな)を狙っているけど、今年はまだ魚の動きがないとのことでした。本当かどうかわかりませんが、このシラサギは釣った小魚を与えてくれる特定の釣り人を覚えていて認識できるのだそうです。釣り人のほとんどは老人(高齢者)でしたが、ここに来る人は病院に行く必要がなく、話し相手の仲間もいるので幸せなのだとのことでした。私ももうすぐ72才ですから同じ年代の筈ですが、何故か他人事のような気がしました。

園芸学部の生垣にはサンゴジュという木が植栽されていますが、サンゴジュハムシという害虫の食害で葉っぱは穴だらけになっています。緑化樹木の病害虫防除に、人間に注射をするように、木の幹に薬液を注入したりカプセル化した薬剤を打ち込む技術を開発する試験をしています。新芽がまだ小さく孵化幼虫が出現するかしないかの時期にあたる3月20日に薬剤処理をしましたので、昨日ちょっと様子を見に行ってみたら、新芽が若葉になっていて、無処理区はすでに食害の被害痕が多数見られたのに対して、薬剤処理区は全く食害されていませんでした。今月24日には皆で集まって、定量的な調査をする予定です。公園や街路樹など多くの市民が利用する場所で、薬剤散布をせずに病害虫防除ができる可能性が見えてきましたので楽しみです。きちんとしたデータが取れたら、この技術を他の樹種や他の薬剤に広げて試験してみるつもりです。