2014年5月23日金曜日

長期間入院している元同僚教授/友人のN君をお見舞いに行ってきました。病院・リハビリセンターの駐車場の向こう側にあるちょうど田植えをしたばかりの水田の水面(みなも)には、その向こうにある遊歩道に植えてある木の影が映っていました。
N君はちょうど奥様が来ておられて、流動食の食事を食べさせているところでした。”おいN君、お見舞いに来たぞ、私が誰かわかるか”と言ったら、言葉は返ってきませんでしたが、一瞬目が輝いたように見えました。奥様が水飲みの先を口に入れて流動食を少しずつ何回にも分けて食べさせていましたが、時々気管の方に行くのか、大きな声であーっとかうーっとか言うので、N君それはうまいと言っているのかまずいと言っているのかわからないじゃないか、どっちなんだと訊いてみましたが、答えてくれませんでした。
空手部の2学年同期会で植物工場を見学に行った時の写真や、今年の2月にあった「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」の時の写真や、N君の研究室の卒業生が専務取締役をやっている食品会社に私の紹介で就職した東京農大卒の女子学生の写真がプリントしてある葉書を見せながら、私の最近の活動を話してあげました。

この時期はどこに行っても木々の新しい葉が輝いています。古い切り株のちょっとした隙間からは、風で飛んできて偶然落ちたいろいろな木の種子が芽吹いて、新しい命を誕生させています。まるで人間の赤ちゃんのように、頑張って大きくなれよと励ましたくなります。
明日の朝は一人で車を運転して平砂浦に出かけ、長い間借りている本「河田 杰(まさる)」上下2巻をお返しし、ついでに植樹されたマツ苗の枯死状況を視察してくる予定です。