2014年5月27日火曜日

先日の明治大学での私の講義を受講し、帰りにリバティタワーの1階の軽食レストランで一緒にビールをいただいた87才の社会人受講生から、木酢液と炭に関連した情報が届きました。「木酢液工業会」はまだ存続しているようですが、その他に比較的最近「日本バイオ炭普及会」(Japan Biochar Association)という組織が設立されて、炭を各方面で活用・普及する活動をしているようです。

私にとって興味深かったのは、2006年に「白砂青松再生の会」を設立された小川 眞先生(元森林総合研究所、現在大阪工業大学リエゾンセンター)に関する情報が得られたことです。樹木の菌根菌の専門家ということで、早速ネットで小川先生の著書を2冊注文しました。
「炭と菌根でよみがえる松」小川 眞箸、築地書館、2007年発行
「海岸林再生マニュアル:炭と菌根を使ったマツの育苗・植栽・管理」小川 眞・栗栖敏浩・伊藤 武箸、築地書館、2012年発行
平砂浦で枯死したマツ苗の根を調べてみたら、砂の中から炭の粒が出てきたので、植樹する時に植穴に炭の粒を入れたことに気が付きました。どんな科学的な根拠があって、砂に炭の粒を入れたのか少し勉強してみようと思っています。

昼休みに江戸川堤防を上流に向かって歩いたら、上葛飾橋の下の河川敷のポピー畑が満開でした。葦原もすっかり世代交代で、古い枯れた葦はほんの少しになって新しい青々とした葦に置き換わりつつありました。この年齢になっても、こうやって野外に出て、季節ごとの景色を眺めながら体を動かすことができるのは幸福です。同年代の仲間の中には、あちこち故障が起こって自由がきかなくなった人や、すでに亡くなった人もいるのですから。