2014年6月8日日曜日

NHKテレビで日曜の朝8時から25分間やっている「小さな旅」という番組で、今日は「砂に咲く夢」と題して千葉県館山市の平砂浦の砂山と農業をやっている地元の人々を紹介していました。私たちが植樹されたマツ苗が大量枯死した原因調査をしている場所で、登場人物もほとんど知っている人たちばかりでした。昭和24年から植樹を開始して60年以上かけて育成・保全してきた見事な松林が、何故急激に松くい虫被害で壊滅状態になって、今また植樹が再開したかの掘り下げた説明はありませんでしたが、砂浜に植樹する古い映像と現在の植樹区画の映像が出てきたのは、比較ができて貴重でした。
先日、私が平砂浦を訪ねた折に切り花の向日葵(ひまわり)をたくさんいただいた山崎喜一郎氏のご家族も登場していました。

昼頃には雨が止んだので、下流に向かって左岸の江戸川堤防を矢切の渡しの辺りまで歩き、小説「野菊の墓」に田園地帯として出てくる農耕地の中の小道を通って矢切・栗山の斜面林まで行きました。途中、坂川を渡る矢切(やきり)橋のたもとには、「野菊の墓」の説明の碑がありました。帰りは江戸川堤防に戻らずに、斜面林のすぐ下の道を歩いて帰ってきました。ちょうど2時間くらいのいい運動になりました。斜面林の上は、現在は住宅地とバス道路になっていますが、1906年当時は林や畑だったのではと想像しました。小説の中に山の畑に行って綿をつんでくるようにという件(くだり)があります。
案内板を見ると近くには貝塚もあるようなので、もっと前の時代にはこの辺りまで東京湾が入り込んでいたのでしょう。
江戸川は昨日の大雨で増水し、河川敷の江戸川ラインゴルフ松戸コースの芝生は冠水して、半分ぐらいは水浸しでまるで池のようでした。