2014年9月4日木曜日

ネットのニュースの見出しに目が留まりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20140904-00000009-nnn-soci
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140903/wlf14090321540014-n1.htm

岐阜県の小中学校26校の子供たち430人に9月3日に目の充血や腫れの症状の訴えがあり、過去の例から水田のイネの花粉が原因の可能性がある、とのこと。関東地方ではこのブログで写真を紹介したように、もうイネの開花時期はとっくに過ぎて、今は収穫の時期ですから花粉の飛散はない筈です。
私が6月下旬~7月中旬に山口県や長崎県に講演で出かけた時は、まだ田植え直後でしたから、もし岐阜県でも同じだとしたら今頃がちょうど開花時期にあたるのかもしれません。岐阜県在住の友人に訊いてみようと思います。
2008年5月下旬に島根県出雲市で子供たちの目のかゆみ騒動があった時には、松くい虫防除でヘリコプターで散布された殺虫剤との因果関係を示す証拠は何もなかったにもかかわらず、それが原因の可能性を否定はできないとされ、その後の全国各地での松くい虫防除の農薬散布反対活動の根拠とされました。実際には、その後の私たちの調査研究により、本当の原因は通学路に繁茂していたイネ科雑草の開花時期と重なっていたことと、診察を受けた子供たちの中にアレルギー性結膜炎を示す者がいたことから、イネ科雑草による花粉症 Hay Fever だった可能性が高いことが 明らかになりました。