2015年1月4日日曜日

午後から車を運転して、房総半島の南端にある平砂浦に植樹されたマツ苗の状況を視察に行ってきました。真っ青な海でサーフボードで波乗りをしている若者たちがいました。

一昨年植樹されたマツ苗は、枯死したものや砂に半分以上埋まったものもありましたが、全体としては元気に生育していました。今年の3月に植樹する予定の砂浜に竹杭が打ち込まれて、準備の工事が進行中でした。行政(県)の予算の性格上仕方がないのかもしれませんが、一度植樹すれば終わりではなく、砂に埋もれた苗を砂を除去して助けるような作業を含めて植樹後の管理を年間を通して永続的に委託できる予算があればいいのですが・・。

館山ファミリーパークの後にちょっとした丘があって鳥居が見えたので、訪ねてみましたら、鳥居の柱には享保2年(1802年)に奉納されたことが記されていました。石段を登ってみたら、小さな社(やしろ)があって、お餅とお神酒(みき)が供えてありましたので、今でもお参りする人がいるようでした。何という神社だろうと思ってネットで調べてみたら、
http://enjoy-history.boso.net/book.php?strID_Book=0601&strID_Page=001&strID_Section=21
に詳しく載っていて、布沼(めぬま)の大石(岩)弁天というのだそうです。地図には弁天楼とも記されています。元禄(1703年)の大地震で隆起が起こるまでは海岸の大岩だったとのこと。享保7年(1722年)に設置された弁天様とのことです。数年前までは小さな石の舟がたくさん奉納されていたとのことですから、不心得者に持ち去られたのかもしれません。300年近くも存在してきて、地元の人に今でもお参りされている歴史的な文化財ですから、これからも大切に守っていきたいものです。