2015年7月25日土曜日

無人ヘリコプターで松くい虫防除で散布される薬剤6種類を圃場に植えたマツ苗に散布して、経時的に当年枝・1年枝をマツノマダラカミキリ成虫に後食させて残効性を検定する試験を実施するために、薬剤を希釈するビーカーやメスシリンダーやピペッターや小型散布器など必要な道具を探しましたが、どこに保管したのか見つかりませんでした。仕方がないので、ホームセンターを何軒か回って購入してきました。定年退職して自分の研究室がなくなると、こんな簡単なことでも苦労します。
薬剤も含めてこれで必要なものは全部そろいましたので、供試予定の各薬剤の散布濃度と散布液量の計算をしました。
〇スミパインMC(フェニトロチオン23.5%)
〇スミパイン乳剤(フェニトロチオン80%)
〇モリエートマイクロカプセル(クロチアニジン7.5%)
〇モリエートSC(クロチアニジン30%)
〇マツグリーン液剤2(アセタミプリド2%)
〇エコワン3フロアブル(チアクロプリド3%)
スミパイン以外はネオニコチノイド剤ですが、5%発生から95%発生まで約2ケ月発生するマツノマダラカミキリ成虫を防除するのに、何回散布することが必要か判断するための基礎的情報を得るのが目的のモデル試験です。
猛暑が続いていますので、熱中症にならないように、実際の散布は明日の朝行う予定です。

5月頃、国立環境研究所が11月21日(土)にネオニコチノイド剤が生物多様性に及ぼす影響に関する講演会を計画しているという情報がありましたが、今日急に関係者から電話があって驚きました。突然のことでしたのでお名前は聞き取れませんでしたが、公益財団法人日本自然保護協会 http://www.nacsj.or.jp/nacs_j/index.html の方(高川晋一氏?)と国立環境研究所生物多様性プロジェクト https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/18/14.html の五箇公一博士でした。後日再度連絡するとのことでしたので、講演者の候補の一人として人選中なのかもしれません。