2015年8月15日土曜日

終戦記念日でしたので、日本武道館で全国戦没者追悼式が行われ、天皇・皇后両陛下が追悼の御言葉を述べられました。
新聞もテレビも戦争に関する特集記事の掲載や特集番組の放送をやっていました。私は、TBSテレビの報道特集は普段からよく観る番組ですが、今日はやはり戦争特集として、「~千の証言~終戦の日スペシャル 忘れられた東京の惨禍 / スカイツリーの足元で何があった / ドイツと中国で見た被害と加害」をやっていました。この番組を担当しているプロダクションが時間をかけて企画・制作したのでしょうが、ドイツのドレスデンや中国の重慶にまで行って当時のことを知っている人を探し出して取材までして、報道特集に相応しく戦争を深く掘り下げた大変よい番組だったと思います。太平洋戦争は1941年12月8日の真珠湾攻撃に始まり、1945年8月15日の終戦までの3年8ケ月続いた戦争で、犠牲者は日本人だけでも310万人(軍人230万人、一般人80万人)と言われています。

戦争になると、軍事目標だけでなく一般市民も攻撃目標になり、1945年3月10日に行われた米軍による東京大空襲、8月6日の広島における原爆投下、8月9日の長崎における原爆投下によって膨大な人数の一般市民が犠牲になったことを振り返っていました。ドイツのドレスデンという町でも英国・米国を中心にした連合国軍による空爆で、一般市民が攻撃の目標とされて膨大な犠牲者がでました。ドイツのナチスによるユダヤ人虐殺はよく知られていますが、日本も太平洋戦争の先駆けとなった日中戦争(1937年~) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E6%88%A6%E4%BA%89 で重慶という町での空爆で3万人とも30万人とも言われる一般市民の犠牲者を出したとのことです。つまり、日本もドイツも一般市民を攻撃目標にするという人道に反する罪の犠牲者なだけでなく、自ら加害者でもあったということです。
安倍首相の戦後70年の談話では、未来志向を強調して、次の世代の日本人がアジアの犠牲国(中国、韓国など)に謝罪し続けなくてもよいようにという趣旨の文言がありましたが、私は違和感を覚えました。先の戦争についてほとんど関心を示さない若い世代が多いという状況で、同じ過ちを繰り返さないためには、過去の日本の被害者の面と加害者の面の両方をきちんと伝え続けていかなければいけないのだと思います。

今日は猛暑日(35℃以上)ではなくても、真夏日(30℃以上)だったと思いますが、水元公園B地区に行って3時間ウォーキングをして運動してきました。園芸学部構内のサンゴジュの葉はサンゴジュハムシの食害で汚らしくなっていましたが、立ち止まってよく見たら成虫が発生していました。
水元公園の小合溜では、ヒシが繁茂して水面を覆い尽くしていました。その上をコサギが忍者のように歩いて、餌を探していました。