2015年9月1日火曜日

房総半島の先端にある館山市立博物館本館で行われている「青い目の人形」の特別展示が9月6日で終わるとのことでしたので、その前にと思って観に行ってきました。日本から答礼人形としてアメリカ側に贈った豪華な日本人形に比べるとちょっと質素な感じがしますが、日本全国の子供たちに届けて日米間の友好関係を育(はぐく)みたいという当時のアメリカ人の暖かい善意が込められていると感じました。展示場は写真撮影禁止になっていましたが、写真を撮って来月アメリカに行く時に答礼人形の一つ「ミス香川」が保管・展示されているノースカロライナ州の自然科学博物館の人たちに見せて、日本でも戦争中に青い目の人形を大切に守った人たちがいたことを伝えたいと思いました。博物館の責任者に写真を撮らせてもらえないか相談してみましたが、5体の人形とも保管しているそれぞれの小学校から借り出してきたものなので、それぞれの小学校の許可を得なければ無理だとのことでした。
9月6日に特別展示が終わって人形が5つの小学校に返却されてから、各小学校に個別に連絡をして写真を撮らせてもらえないか相談をしてみようと思っています。

昭和24年から60年以上かけて育成してきて日本の白砂青松100選にも選ばれた平砂浦の美しい松原は、無知な政治家(とその取り巻き)の無責任な政策に起因する松くい虫防除の失敗で消滅してしまいましたが、50年後、100年後の再生を目指して毎年少しずつマツ苗の植樹が行われています。予算を確保して植樹まではしても、その後の維持管理の予算も仕組みがありませんので、無事に生育しているか気になります。
あいにくの雨天でしたが、視察に寄ってみました。時期的に早く植樹した区画は雑草もたくさん繁茂していましたが、マツ苗も濃い緑色で元気に育っているようで、安心しました。

Crop Life Asia(アジア農薬工業会)のDr. Vassant Patil から電話があり、ASEAN諸国が直面している農薬管理の問題点について説明してくれました。詳しいことはメールで連絡をしてくれるとのことでしたが、私には中立の独立した農薬専門家として、ASEAN諸国の中で少なくともタイとベトナムとインドネシアに行ってワークショップに参加してほしいとのことでした。
日程の調整さえできればもちろん喜んで参加したいと思いますが、10月はノースカロライナ州に滞在して1ケ月日本を留守にしますので、英語での講演の準備をする時間が十分とれるかどうか、ちょっと心配です。