2015年9月27日日曜日

夕方5時近くに千葉大学時代の同僚教授/親友だったN君のお見舞いに行ってきました。月に1回くらいの頻度で、通常は金曜の夕方に行くようにしていますが、今月は用事がいっぱいあってとうとう日曜の今日になってしまいました。
N君が入院しているリハビリセンターの駐車場の垣根の向こう側は水田ですが、すっかり稲刈りが済んで、籾だけ収穫して藁はそのまま水田の中に残してありました。いつかすき込んで有機質肥料にするのでしょう。

他の大半の患者は3方向の廊下の突き当たりの大広間の食堂で夕飯を食べていましたが、N君は鼻からチューブを差し込んであって、栄養液を胃に直接送り込むようになってからはベッドで寝たまま食事を摂ります。
「おいN君、君の顔を見に来たぞ、私が誰かわかるか」と言ったら、目が一瞬輝いて、「わかるぞ、おー、本山よく来たな」という表情をしてくれました。持参した写真や資料を見せながら、8月にオーストラリアのキャンベラで開催された世界若者農業サミットの話をして、日本代表で参加した二人の選考に関わったことや、一人は千葉大学園芸学部の農業経済学専攻の元学生で、もう一人はNTT東北(福島)に勤務している女性で、原子力発電所事故の影響による福島県産農産物の風評被害からどう立ち直るかという世界の若者に伝えるべきメッセージを持っていたと話したら、目をくしゃくしゃにして、「うーっ、うーっ」と声をだして「そうか福島県の人たちは大変な目に遭ったな」という表情をしてくれました。
私は、10月3日から11月2日まではアメリカのノースカロライナ州に出かけて日本を留守にするので10月はお見舞いにこれないし、多分11月3日から7日まではベトナムのハノイに行く予定なので、次回お見舞いにこれるのは11月9日から13日の週になる筈だから、それまで元気でいてくれよ、と伝えました。枕元のサイドテーブルに置いてあるスケッチブックのメモ帳にも、奥さん宛の伝言として同じことを書きました。

テレビの天気予報で、今日は月が地球に接近した位置にくる満月なので、普通の満月(フルムーン)ではなくて、スーパームーン満月が見られると言っていました。リハビリセンターの駐車場に着いた夕方5時頃は、雲の間から満月が上っていましたが、自宅に着いた7時頃は雲がどこかに行ってしまって、スーパームーン満月がより鮮明に見えました。