2015年11月11日水曜日

ハノイでのベトナム政府の農薬規制・管理諸役所との会合での講演で、日本における農薬の使用方法に関する農水省の調査結果と、厚労省が公表している食品残留農薬の分析結果を紹介しましたら、植物防疫課長がベトナムでは農薬の不適切使用は26%(約1/4)に上るという発言をしていました。

ハノイからホーチミンシティ(旧サイゴン)、ホーチミンシティから成田への飛行機で帰国しましたが、機内でベトナムで発行されている11月7日の英文の新聞Viet Nam News を入手しました。その中に "Food safety goals outlined" という見出しの記事があり、9月までの調査では野菜と果物も残留農薬の検出率は10.3%、肉の基準値を超える抗生物質と禁止物質の検出率は7.6% と報告されていました。
日本では農薬の不適切使用の割合は0.15%(2013年)、残留農薬検出率は0.28%(2006年)ですから、それと比べるといずれもずいぶん高い感じがします。ベトナムではまだまだ、農薬はラベル通り適切に使うことが重要ということが農家に理解されていないのかもしれません。

タイとインドネシアでの講演のスライドが一応仕上がりましたので、Crop Life Asia の関係者にJPEGフォーマットに変換してメールに添付して送りました。何とか締切に間に合いました。明日と明後日は、11月21日に東京で予定されているシンポジウムのプレゼンテーションの準備をしなければなりません。