2016年5月27日金曜日

東京農業大学総合研究所研究会農薬部会の総会が世田谷キャンパスのグリーンアカデミーホールで開催され、私は部会長ですから出席してきました。小田急線経堂駅から大学に行く道路は農大通りと呼ばれますが、樹木や花を植えている邸宅がありますので、眺めながら歩くのは楽しみです。今日は、ニッコウキスゲに似た黄色のユリと白と赤の2色のユリが目に留まりました。
平成27年度の事業報告、会計報告、会計監査報告、平成28年度事業計画案、同予算案は原案通り承認されました。

その後、中央大学名誉教授・東京大学生産技術研究所客員研究員の深井 有先生による「社会の常識の再検証-地球温暖化を例に:CO2温暖化論を問い直す」と題した特別講演がありました。深井先生(80才)は東京大学理学部物理学科卒の理学博士で、中央大学に長年勤務された方で、ご専門は金属物理学とくに金属-水素系の物性と材料科学ですが、CO2による地球の温暖化が社会で常識のように扱われ、政治的課題にされ、そのために莫大な予算が投じられていることに疑問を呈されて、一つ一つ根拠を挙げて否定されました。

IPCC(International Panel On Climate Change 気候変動に関する政府間パネル) http://www.jccca.org/ipcc/ が温暖化の根拠にしている気候モデルによる計算が衛星観測による実測値と乖離していることの指摘も、ニクソン大統領時代のウォーターゲート事件からそう呼ばれたいわゆるクライゲート事件 https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=190&l=11 の話も、分野が違う私たちには新鮮でした。
参加者全員が「目から鱗(うろこ)」状態で、ショックを受けたようでした。先生のお人柄が表れた穏やかな口調の中で、CO2による地球の温暖化を利権にして政治を動かしているいわゆる「温暖化村」の解体と科学の復権を唱えられていました。
予想以上に刺激を受けたすばらしい講演でした。

     (スライドはクリックすると拡大できます)