飛行機は羽田空港には予定通り朝7時頃到着しました。私はノートパソコンとポータブルプリンタ-を入れたバックパックの他に中ぐらいの大きさのスーツケースを携行していましたので、朝の通勤時間帯にぶつかって電車がどれぐらい混むのか不安でしたが、案外空いていて楽に松戸に帰れました。
シャワーを浴びて、妻が用意してくれた我が家のいつもの朝食を食べて、眠くなったので少し横になって休みました。
タイとインドネシアに旅行中は1週間近くほとんど運動ができませんでしたので、夕方は短パンとTシャツに着替えて江戸川堤防と水元公園にウォーキング/ジョギングに出かけ、1時間半ぐらい運動して汗をかいてきました。
わずか1週間でも、気のせいか江戸川堤防にはイネ科雑草(セイバンモロコシ?)がずいぶん繁茂しているように感じました。水元公園ではセミの鳴き声がうるさいぐらいで、考えてみればインドネシアでもタイでも全くセミの鳴き声を聞かなかったような気がします。今回は両国ともバンコックとジャカルタという大都会にしか行かなかったせいかもしれませんが、少しは木がある公園も歩きましたので、日本では都会の中のちょっとした公園でもセミがたくさん発生しているのには、何か科学的な理由があるのかもしれません。水元公園Cブロックの1本のコナラの木の幹には1周して数えてみたら40頭分ぐらいのニイニイゼミの抜け殻がついていました。
熱帯の国から帰国すると、春夏秋冬という四季のあるところで暮らせるのは素晴らしいことだと感じます。
Crop Life Asia主催のワークショップでは、私の他にベルギー在住のカナダ人のDr. David Zarukが講演をしましたが、非常に上手にスライドが作成されていて、話の展開(レトリック)も見事でしたので、私自身の理解のためにもう一度見直してみたいと思います。
最初のイントロダクションの部分では、化学物質の催奇形性を検定する方法として有名なエーメステストを開発したDr. Bruce Amesの、一杯のコーヒーには1000を超える化学物質が存在し、その中には多数の発がん性を有する物質が含まれるにもかかわらず、何故コーヒーを禁止しないのかと問いかけるスライドから始めました。
つまり、反農薬活動家たちは、発がん物質というレッテルを貼ることで一般国民に恐怖観念を持たせて禁止すべきだと訴えることが多いのに対し、多くの人が日常的に飲んでいるコーヒーを例に、Hazard(有害性)とRisk(危険性)は異なるので、科学的にリスクの程度を評価して規制を考えるべきという、その後展開された彼の主張の効果的な予告でした。