2017年4月24日月曜日

有機JAS資材評価協議会の検査員・判定員研修会は、JR山手線高田馬場駅から徒歩4分の場所にある世界救世教いずのめ教団東京のビルのセミナー室で9:00~17:00に開催予定でしたので、方向音痴ですぐ道に迷う私は早目に30分ぐらい前に着くように松戸の自宅を出発しました。ところが電車が高田馬場駅の1つ手前の駅で止まって、渋谷駅で線路に人が立ち入ったため安全を確認していますというアナウンスがあり、結局約30分停車したままになってしまいました。山手線のように環状に走っている路線の場合は、1ケ所でこのようなトラブルが起こると上りも下りも(右回りも左回りも)止まってしまって、簡単に交通網が麻痺してしまうということがわかりました。
私はギリギリ9時に会場に到着できましたが、何人かの参加予定者は影響を受けて遅れて到着しました。
私は農薬分野の顧問という立場ですが、肥料分野の顧問も出席していて、その他にFAMIC(独立行政法人農林水産消費安全技術センター)の企画検査部の主任調査官も会議出席という名目で出席して、日本農林規格の一部改正で何が変わるか解説をしました。
資材の業者(メーカー又は販売者)から有機JAS資材として適合かどうか審査をしてほしいという申請があると、1名の検査員が検査に当たり、検査の結果を3名の判定員が判定するという仕組みで、通常の審査期間は3ケ月(検査2ケ月+判定1ケ月)となっています。主に、業者から提出された書類に基づいて検査が行われますが、不明な点は追加資料や証拠の提出を求めたり、現地視察を行ったりして、審査手続きはかなり精緻なマニュアル(ガイドライン)ができていて、想像していた以上に厳密な審査が行われているということがわかりました。それでも、判定員の間で判断が
振れる場合もありますので、その場合は顧問の意見も聞いた上で、検査員・判定員の多数決で決めるということになっていました。
研修会には北海道や九州など地方からも参加していましたが、研修会終了後に近くの飲み屋で懇親会があり、群馬県の嬬恋(つまごい)でキャベツ・バレイショ・ハナマメを20数ヘクタール栽培しながら検査員をしている人(千葉大学園芸学部を2008年に卒業)を紹介されました。彼自身は有機農業をしている訳ではありませんが、現場で実際に農業をやっているこういう卒業生と出会えたことは大きな収穫でした。
セミナー室はビルのB2フロアにありましたが、前の廊下には生け花が展示してあり、素敵でした。








高田馬場は学生が多いせいか、昼休みに近くを散布してみたら、大勢の人で賑わい活気に溢れている町の印象でした。
私も高校を卒業して浪人時代は御茶ノ水の駅の近くにあった予備校に通っていましたので、神田の本屋街のような賑わいのある町をよく歩いていましたが、この年齢になるといつもウォーキング/ジョギングをする松戸の江戸川堤防沿いの自然が残っている景色の方がよくなりました。昨日は江戸川流水路として造成されたふれあい松戸川の岸辺でヤナギの花穂と綿毛がまるで吹雪のように舞って、水面を覆っていました。







少し茂みになっているところに足を踏み入れたら、3mぐらい先に横顔がコリー犬のような毛深い犬に見えた動物に出会いました。向こうも私に気がついて近くの藪(やぶ)に入りましたが、正面から顔を見たらまぎれもないタヌキでした。
草むらには、カワウかカモの類が捕獲したのかわかりませんが、内臓だけ突いて食べたような魚の死骸もありました。
タヌキもキジも人里近くで棲息すると言われていますが、いつもウォーキング/ジョギングしているこんな身近にいると想像するだけで楽しくなります。