講演は、一般社団法人日本報道検証機構代表理事の楊井人文(やないひとふみ)氏による「ファクトチェック・ジャーナリズムの可能性と課題」という演題で、1時間という限られた時間でしたが、「誤報」について興味深い内容でした。
「誤報」に対する日米のメディアの姿勢には大きな違いがあり、日本では誤報とわかっても無視をしたり、訂正記事を載せても非常に小さい扱いで、1ケ月に10件程度(例えば朝日新聞)なのに対して、米国では1日に10件程度(例えばニューヨークタイムズ)の訂正記事が読者にわかり易い場所に掲載されているとのことです。
「誤報」を産むリスクについても、情報源の問題、取材記者の問題、編集者の問題に分けて詳細に解析しました。
懇親会では今日の総会から農薬工業会会長に就任した西本氏(住友化学株式会社)の挨拶と、来賓代表として農水省農産安全管理課長の瀬川氏の挨拶から始まり、楽しい懇親と情報交換の一時を過ごしました。