2017年5月17日水曜日

今日は第86回農薬工業会通常総会が開催され、その後講演会と懇親会がありました。毎年のことですが、私にも講演会と懇親会への招待状が届きましたので、出席してきました。
講演は、一般社団法人日本報道検証機構代表理事の楊井人文(やないひとふみ)氏による「ファクトチェック・ジャーナリズムの可能性と課題」という演題で、1時間という限られた時間でしたが、「誤報」について興味深い内容でした。

「誤報」に対する日米のメディアの姿勢には大きな違いがあり、日本では誤報とわかっても無視をしたり、訂正記事を載せても非常に小さい扱いで、1ケ月に10件程度(例えば朝日新聞)なのに対して、米国では1日に10件程度(例えばニューヨークタイムズ)の訂正記事が読者にわかり易い場所に掲載されているとのことです。
「誤報」を産むリスクについても、情報源の問題、取材記者の問題、編集者の問題に分けて詳細に解析しました。









 
演者の楊井人文氏は、https://news.yahoo.co.jp/byline/yanaihitofumi/ によると、「慶應義塾大学総合政策学部卒業後、産経新聞記者を経て、平成20年、弁護士登録。弁護士法人ベリーベスト法律事務所所属。平成24年4月、マスコミ誤報検証・報道被害救済サイト「GoHoo」を立ち上げ、同年11月、一般社団法人日本報道検証機構を設立」という経歴の方です。「GoHoo」http://gohoo.org/author/yanai/ というのは「誤報」をそのままローマ字にした名前です。

懇親会では今日の総会から農薬工業会会長に就任した西本氏(住友化学株式会社)の挨拶と、来賓代表として農水省農産安全管理課長の瀬川氏の挨拶から始まり、楽しい懇親と情報交換の一時を過ごしました。