その後、房総半島南端の平砂浦に植樹されたマツ苗の状態を見に行きました。昭和24年から60年以上かけて育ててきた松林は、松くい虫防除のための有人ヘリコプターによる殺虫剤の散布を元テレビジャーナリストの堂本暁子千葉県知事(2001年~2009年)の命令で中止してから、3~4年で消滅してしまいました。その後、あちこちから予算を確保して年次進行でマツ苗の再植林工事が行われていますが、当然県の予算は単年度決済のために最初の予算はついても、その後の管理の予算はつかないので植樹区画の場所によっては半分ぐらい砂に埋もれていました。
今日はあいにくの曇天でしたので、平砂浦の防波堤の上から眺める太平洋は荒波が押し寄せ寒々とした感じでした。半分ぐらい砂に埋まっていた植樹区画は、砂の移動を防ぐために新たに竹垣で囲まれ、敷き藁で固定されていました。
風紋ができる砂の斜面にも、ヒルガオがたくましく花を咲かせていました。
陸に近い植樹区画では、マツ苗が元気に育っていて、新梢もちゃんと伸びていました。
いつも国道を挟んで平砂浦に面した館山ファミリーパークに駐車をしますが、今日は初めて入園料550円を払ってフラワーガーデンに入ってみました。季節外れのせいか、ウィークデイのせいか入園者はほとんどいませんでした。いろいろな花が植栽されていて見ごたえがありました。花の他に、何故かソラマメ畑もありました。
熱帯果樹のハウスには、パッションフルーツ、ジャボチカバ、ドラゴンフルーツのような珍しい果樹がありました。
嶺岡乳牛研究所という道路標識のある交差点の前の家は空き家になっていました。ここでも、若者が東京に流出して過疎化が起こっているのかもしれません。嶺岡牧場の斜面には時節柄コイノボリがたくさん吊るしてありました。