2017年5月25日木曜日

松戸から成田市の甚兵衛の森まで一般道を走ると1時半ぐらいかかると予想して、集合時間の朝4時には確実に着くようにと思って2時15分頃出発しました。早朝というか真夜中に近い時間帯でしたので、全く渋滞がなく、3時ちょっと過ぎに着いてしまいました。早過ぎたので、甚兵衛の森の前にあるコンビニの駐車場に車を停めて、コーヒーを飲みながら樹木医の人たちが到着するのを待ちました。

甚兵衛の森には樹齢約300年の老大木のマツ8本の他に、もう少し若い大木や、比較的最近植栽された林分もあります。樹高約25mの老大木の樹冠部に対しては、15mの高所作業車の上から手持ちの鉄砲ノズルで散布しました。樹高の低い若い林分に対しては地上からも散布しました。昨年受注した造園業者の散布と最も違ったのは、林分全体や木全体に散布するのではなく、木1本1本に対して、樹冠部だけでなく低位置の枝葉に対しても、丁寧な散布が行われたという点です。
周辺住民の立ち入り規制についても、前日から散布を予告する掲示と立ち入りを規制するロープが張られていて、散布者2名、監視者2名で実施されましたので、安全性確保にも問題はありませんでした。
マツノマダラカミキリ成虫は通常は6月~8月が発生盛期ですが、ごくわずかですが5月下旬と9月初旬に発生する個体もいますので、スミパイン乳剤を6月に3回散布した昨年と変わって、今年は残効性のあるスミパインMCに切り替えて1回目散布時期を5月下旬に早めました。
散布直後の小枝を採取しましたので、今から薬剤の付着残留量を分析し、4週間後、6週間後にも同様の分析をして2回目散布の時期と3回目散布が必要かどうかの判断をすることになる筈です。
高所作業車の場所を変えたり、高さを変えたりの作業でしたので、昨年の散布作業時間30分~1時間に対して、今年は3時間半かかりました。その分、周辺住民に対する安全性確保と、飛来するマツノマダラカミキリ成虫に対する防除効果という点で、ベストに近い散布ができました。