2017年6月6日火曜日

三保松原では今年2回目の薬剤散布を今日から3日間かけて実施することになっていましたので、朝4時50分にホテルを出発して散布予定場所に視察に行きました。ちゃんと散布予告の看板が立っていて、すでに散布は始まっていました。この区域は無人ヘリコプターによる散布とスパウターによる散布を併用していましたが、薬剤はいずれもエコワン3フロアブル(有効成分はネオニコチノイド剤のチアクロプリド3%)でした。
幸い両方とも散布の様子を見ることができました。












ホテルに戻って直食後、メールで連絡した通り朝9時に清水区役所にある静岡市治山林道課を訪ね、その後(昨年以降)の被害木の数量や分布などの詳細な情報を入手しました。枯死木の根株の材片採取等の了解を得た後、再度現場に戻りました。風害による幹折れ木が1本あって伐倒駆除予定のラベルが貼ってありましたが、粗皮を剥いでみたら、片側半分は根元から幹上端まで縦に形成層が枯死していました。片側半分だけ垂直に形成層が枯死した原因はわかりませんが、そのことが風圧に対する強度不足をもたらして幹折れになったのかもしれません。マツノザイセンチュウの有無をDNA診断するために、この木からも材片を採取しました。
東海大学研修会館入口のちょっと小高い林分は、昨年もクロカミキリ成虫が多数捕獲できたところですが、その後枯死して大きな樹は伐倒駆除されていました。根株を少し掘って調べたところ、クロカミキリ幼虫が確認できました。これらの幼虫もマツノザイセンチュウを保持しているかどうか興味があるところです。
羽衣の松のある辺りも念のため少し歩いて、伐倒駆除された根株の周囲を観察してみましたが、クロカミキリは見当たりませんでした。








 












 
私は夕方5時までに自宅のパソコンからメールで資料を送る予定がありましたので、午後1時頃現地を出発して松戸にはちょうど5時に帰ることができました。
今回の一泊二日の調査は少し強行軍でしたが、天候にも恵まれ、期待した通りの調査ができました。