昨年の大腸の内視鏡検査でポリープ2個が見つかり、大きい方は約2cm ありましたので一日入院して切除しました。1年後に再度大腸の内視鏡検査を受けるように指示されましたので、昨日から食事制限や下剤を飲むなどして準備をして今日受診してきました。
問診票に記入して、鎮痛剤は不必要と意思表示をしましたが、腸管内部の観察がし易いように腸管の蠕動(ぜんどう)運動を抑制する鎮痙剤を上腕部の筋肉に注射しました。
検査中はずっと画面で自分の腸管の内部を観察できました。幸いポリープは1つも見つからず、念のため次は2~3年後に検査を受ければよいでしょうと言われました。
腸管内部の写真付きの検査結果と一緒に、「検査中に鎮痙剤を使用した患者様へ」という注意書きのメモを渡されました。そこにはブスコパンとグルカゴンという2つの薬剤名があり、私の場合はグルカゴンに赤マークがしてあり、「副作用として低血糖症(冷汗・動悸・震え・顔面蒼白・紅潮など)の症状が出た時は、飴やジュースなど糖分を摂取して下さい」と書いてありました。
実際に、検査を受けた病院から自宅に歩いて帰る途中で力が入らなくなり、体調が悪くなりましたので、自宅に着いてからチョコレートや飴を食べて甘味を摂取しました。
注記書きにあったもう一つの薬のブスコパンと私が注射されたグルカゴンというのはどういう化学構造で、どういう作用機構で腸管の蠕動(ぜんどう)運動を抑制するのか興味があるのでネットで調べてみました。ブスコパンというのは、一般名は臭化ブチルスコポラミンという抗コリン薬でした。グルカゴンは製剤名も一般名も同じで、肝臓のクリコーゲンを分解して血糖値を上昇させるポリペプチドホルモンでした。
私の場合は問診票に高血圧もないし、心臓の問題もないし、糖尿病もないし、アレルギーもないし、服用中の薬もないと記入しましたので、医師が何故腸管の蠕動(ぜんどう)運動を抑制する2つの薬の中で、グルカゴンを選んだのかわかりませんが、もしかしたら薬価がファクターだったのでしょうか・・。検査料として会計で2,160円を支払いましたが、健康保険のお蔭で私の負担は1割ですから、実際には21,600円かかった筈です。