https://news.yahoo.co.jp/pickup/6254438
広島県世羅町別迫の観光農園「ラ・スカイファーム」で毎秋人気を集めているクリ拾いが、今夏にクスサン(蛾の一種)が大量発生して幼虫にクリの木の葉が食い荒らされたことで、クリの実がほとんどならなくなって、中止せざるを得なかったという記事です。私が「おや?」と思ったのは、同園では無農薬を徹底していて、「採れたクリを安全に食べてもらおうと思って育てている。来年以降も農薬を使うようなことはしたくない」というオーナーの談話です。
無農薬で安全をセールスポイントにしてできるだけ多くのお客さんにきてもらうためでしょうが、それではまるで消費者や来園者に農薬を使うと安全ではないような誤解を与えるなと思いました。
ネットで検索してみたら、クリにも病害虫(木自体と実にも)が発生しますので、クリに適用のある農薬がいくつか登録されていました。
http://www.page.sannet.ne.jp/ja1jor/pdf/kuri_noy.pdf#search=%27%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%81%AE%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E8%BE%B2%E8%96%AC%27
これらの農薬は登録認可される前に作物残留試験が実施されて、使用基準を遵守して使う限り安全性に問題がないことが科学的に確認されていますので、農薬を使うと安全ではないと思わせるのは、自分の商品を差別化するためのフェイク(嘘)の情報操作です。
自由競争のビジネスでは、自分の商品を差別化してよく見せようとするのは認められる商習慣でしょうが、登録のある農薬を適正に使って安全で美味しいクリを生産している農家を不利に貶(おとし)めるフェイク(嘘)の情報操作は、本当は倫理に反するのではないでしょうか。
我が家の台所には妻が近所のスーパーで買ってきたナシがありましたが、あんまり見事なので食べる前にまた写真を撮りました。豊水という品種でそろそろ終わりの時期のようです。このナシも農薬を適正に使って栽培・収穫されたものの筈ですが、安全性に問題があるとは全く思いません。
今日は祭日(敬老の日)でしたので少したくさん運動をしたいと思って、園芸学部構内を通って江戸川に行き、東京湾に向かって左岸の堤防を3時間40分ウォーキング/ジョギングしてきました。
園芸学部構内のオオカナメモチの木が枯れているなと思ったら、株元にはキノコが生えていました。地面の下で、菌類はちゃんと木が死んだことを感知してキノコを生やすのですから、たいしたものです。台風18号が通過した時の強風で木の葉や枝があちこちに落ちていましたが、モミジバフウの大木の下にもまだ緑色のとげとげのある実がたくさん落ちていました。
カヤとトウヨウザンは葉だけ見るとよく似た木ですが、幹の樹皮に加えて、カヤの実とトウヨウザンの球果は全然違うということがわかりました。
戸定ケ丘の斜面林はまだ濃い緑色をしていますが、その中秋の色に変わって落葉していく筈です。
葛飾橋の近くの土手のクワ(桑)に似た木の葉には2化期のアメリカシロヒトリの幼虫が巣網の中に発生していました。
台風通過後の江戸川上空の青空の下で、水上スキーを楽しんでいる人や、筑波山もくっきり見えました。河川敷のゴルフ場の芝の緑も鮮やかでした。
矢切の渡しの辺りから堤防を下りて、ネギ畑やキャベツ畑や稲刈り後の水田を見ながら矢切の斜面林に向かいました。白と赤のヒガンバナがあったので、よく観察してみたら、両方とも葯(やく)がついている雄蕊(おしべ)が6本と雌蕊(めしべ)が1本ありました。
斜面林を上ると、矢喰村の庚申塚があり、一番大きな青面金剛は寛文八年(1668年)造立と書いてありました。
75才は後期高齢者ですが、まだこうして景色や動植物を楽しみながらウォーキング/ジョギングをして汗がかけるというのは幸福なことです。