建国記念の日で祭日でした。3月4日の富山県における講演で、農薬がなかった時代の人々が害虫防除にいかに苦労したかを示す資料として「虫送りの神事」の写真を使いたいと思って、貸し倉庫に保管してある本を探しに行きました。「写真ものがたり 昭和の暮らし8 年中行事」(農文協 2006年発行)という本の中に、虫送りに関する説明とともに3枚の写真がありました。江戸時代から全国各地で行われてきたようですが、15年ぐらい前に私たちが千葉県香取郡山田町(現在は香取市山田区)の水田で有人ヘリで散布された農薬の生態影響について調査をしていた時に、偶然虫送りの幟(のぼり)を立てて歩いている行列に出会ったことを覚えています。農薬が発明された今でも行事として伝承されているようです。元々は薄暗くなってから松明(たいまつ)をともして水田の周辺を歩くということは、ウンカを灯火に誘殺する効果もあったのかもしれません。
長野県駒ケ根市役所に依頼されて、12月17日(月)に駒ケ根市東伊那支所で開催された住民対象の勉強会で「松くい虫防除における予防散布のリスクとベネフィット」という演題の講演をしました。私たちは2008年、2009年、2010年と3年間にわたって駒ケ根市で行われたヘリコプターによる薬剤散布の飛散調査と健康影響評価をしましたので、データに説得力があって好評だったらしく、終わってから市役所の担当者に今後駒ケ根市の他の集落でも同じ話をしてもらえないかと打診されました。喜んで引き受けますと答えておきました。
その後参加していた住民のお一人から届いた質問のメールに返信したことがきっかけに、メールのやりとりの交流が始まりました。次回駒ケ根市に行く時はお会いする楽しみが出来ました。