2024年3月26日火曜日

メディアでは、米国プロ野球の大谷翔平選手の通訳が賭け事で生じた何億円もの負債を大谷選手の口座から振り込んで穴埋めして球団から解雇されたというニュースと、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」というサプリ(機能性表示食品)を摂取して腎疾患になったと訴えた人が50人に達し、その中の一人は死亡したというニュースが大きく繰り返し報道されています。後者は紅麹(べにこうじ)菌が産生するカビ毒の一種のシトリニンが疑われましたが、メーカーの発表では紅麹菌はシトリニンを産生しない株を使っているということと、分析しても実際に製品からはシトリニンは検出されなっかったとのことです。その後、不安感から紅麹菌を使った多くの食品や飲料が自主回収されているとのことです。一般に化学合成された農薬や食品添加物は安全性が確認されていても不安視されがちなのに対して、自然食品とか天然物は安全と思われがちですが、今回の事件は天然物が安全とは限らないことを示した実例と言えるかもしれません。小林製薬の使っている紅麹菌の菌株に突然変異が生じて新たなカビ毒を産生するようになったのか、培養中に異物が混入したのか、腎疾患と紅麹との因果関係は未だ不明のようです。朝日新聞(2024年3月26日)は、食品のリスク問題に詳しい唐木英明東大名誉教授の「原因物質はまだ明らかではないが、一般食品に微量に使われる場合は、健康に及ぼす作用の大きさは摂取量に対応する原則からしても、健康影響は起きないだろうと推測される」というコメントを紹介していました。これで紅麹を原料に使って食品・飲料を製造販売している会社や一般消費者の不安感が解消されるかどうか・・。
今日はカリフォルニア州サンタモニカ市在住の娘が孫の一人Colin琥倫と一緒に来日し、4月3日まで我が家に泊まります。孫は身長が195cmとのことなので、妻はベッドには収まり切れないので畳に布団を敷いて寝る場所を作ったり、食事の準備で忙しくしています。