2024年3月30日土曜日

小林製薬の機能性表示食品紅麹コレステヘルプによる腎臓障害については、対象製品から検出された不明物質がアオカビが産生するプベルルだったと報道されました。マウスに対する毒性が高いという情報がありますが、腎臓障害との因果関係を明らかにするためにこれから急性毒性、慢性毒性の試験が実施される筈です。それにしても、機能性表示食品というのは効能と安全性を証明する科学的な実証試験が行われていないというのは、驚きです。私が防除資材分野の顧問をしている有機JAS資材評価協議会が認証している有機農業で使用してもよい資材(数日前の事務局からの連絡では認証した資材数は800商品を超えたとのこと)と似た面があります。有機農業を奨励している農水省は、自らは化学農薬・化学肥料に代わる有機資材の認証はせずに、民間の個別の認証団体を認証していますが、認証団体どおしがビジネス上のライバル関係になるので、同じ資材について有機に適合かどうかの判断に齟齬が生じることがあります。顧問はそういう場合にアドバイスを求められる存在です。今まで私が顧問として意見を求められたのは800資材の中のほんの数資材だけですが、見せられた資料を見ると、製造方法にしても効能にしても資材メーカーから提出された資料だけで、効能や安全性に関する科学的な実証試験のデータはありませんでした。このような仕組みでは、いずれ問題が起こってくるような気がしています。
空手部同期会の担当幹事が今年の同期会として4月1日に市川市の里見公園で集まって観桜会をやろうと計画してくれましたが、都合が合う人数が少なくて中止になりました。今日は一人で園芸学部構内を通って、矢切の農耕地を通って、国府台の里見公園までウォーキングをしてきました。途中、矢切橋の近くで関根ジロー市議会議員がネギ農家の近藤 隆と連携してネギ狩りイベントをやっていましたので寄り道したりして、往復4時間ぐらいのいい運動になりました。里見公園では多くの人がピクニックをしていました。花壇の花とコブシの白い花だけは満開でしたが、桜は開花が遅れて全く咲いていませんでした。