2024年3月4日月曜日
昨日撮ってきた株式会社宝仙堂の写真とスッポン養殖に関する情報をお渡しするために、午後から車を運転して柏市(旧沼南町)手賀の寺田治雄氏のご自宅を訪ねました。豚舎のハエの調査をしていた時は何年間も通ったところですが、カーナビで目的地に設定して行きました。途中記憶に残っている景色が何か所かありましたが、目的地に着いてカーナビの案内が終了したら、どの家だったかわからなくなって道に迷ってしまいました。スマホに住所を登録してもう一度やり直したら、目的の見覚えのある屋敷を見つけることができました。寺田さんはちょうどお嬢さんと車でどこかに出かけて帰宅したところでした。足が不自由になったらしく、車から降りたら手押し車を押しながら歩いていました。昭和10年(1935年)生まれだそうですから昭和17年(1942年)生まれの私より7年上で、今年89才の筈です。寺田畜産は株式会社化して、今は屋号の惣左衛門となり、昨年の夏に東京農業大学卒のお嬢さんに社長の座を譲ったとのことでした。下のお嬢さん(次女)の息子も東京農業大学を卒業して、養豚場ではなく加工場の方で勤務しているようでした。久し振りに寺田さんと会ったので、話が弾んで楽しい時間を過ごしました。応接間の壁には養豚場の航空写真や、東京都からの感謝状(豚肉の供給)や各種の商標登録証が貼ってありました。昔沼南町にあった養豚農家は全部潰れて、今存続しているのは寺田さん1軒だけになったとのことでした。日本の食料自給率確保にとっても重要ですから、頑張って下さいとお願いしてきました。お土産に冷凍されたハムやカレーや豚肉の加工食品をたくさんいただきました。寺田さんは昔は母豚100頭の一貫経営をしていましたが、その後コレステロール含量が低い(通常の豚肉の50%以下)豚肉を開発して幻霜ポークとしてブランド化したり、夏場の豚舎の気温を下げるために大きな扇風機に霧吹きを組み合わせて気化熱を利用する仕組みを発明して全国的に販売したり、今回は豚の皮を鞣(なめ)してハンドバック等の皮製品を作ったり、りっぱな業績をあげています。
帰途、車の中から西方向の夕焼け空に飛行機雲が見えました。