2010年4月27日火曜日

 今夕北海道から帰宅しました。北海道新聞の道新ホール(700名収容可)という大きな施 設で行われたUHB大学での「農薬の安全性を考える」という私の講義は、受講生が熱心に耳を傾けてくれて無事終了しました。受講生は年輩の方(平均年齢 70才くらい)が多かったので、私が体験した終戦直後の食料難や衛生状態の悪かった当時の生活環境の話には、多くの方がうなずいてくれました。北海道文化 放送のUHB大学というのは、「高齢者の教養と情緒を高め、学生が相互の親睦と人生の生き甲斐をもち、その豊かな体験を社会還元し第二の人生を充実させ、 誇り高く生きることを趣旨」として、1988年に開設されて以来23年目を迎えるとのことでした。入学した学生は4年間に亘って、毎週火曜日の午前中は一 般教養講座を受講し、午後からは音楽や、絵画や、囲碁や、各自が選んだ文化活動に参加をするという制度になっていました。一般教養講座の話題も、政治から 芸術からスポーツから旅行から・・・今回のように農薬問題まで、広い範囲をカバーしているとのことでした。社会での仕事が終わって定年退職した方々や専業 主婦の方々が家に閉じこもって社会から隔離されるのではなく、こうした活動に積極的に参加して仲間とも交流しながら第二の人生を生き生きと生きられるとい うのは、正に高齢化社会のニーズに合った取り組みだなと感じました。最近はインターネットが普及してネット社会になりましたので、むしろ若い世代でネット の世界にはまって隔離生活をしている人達はいないのかなと想像しました。

昨日は札幌市内のホテルに到着後夕食前に約1時間市内をジョギングし、今朝は6時に起きて朝食前に約1時間半豊平(トヨヒラ)川沿いにジョギングしまし た。周りの山々にはまだ残雪があり、市内の気温も東京と比べると驚くほど低く、ジョギングしながら手がかじかみました。豊平川というのは、地図で調べてみ たら石狩川に流入していました。川は自然のままのところと、段差が設置された場所がありましたが、段差のあるところは鮭が溯上できるように深みが造ってあ りました。いつも地方都市に行くと感じるのですが、県庁所在地の目抜き通りでもシャッターが下りているシャッター街が目立ち、地方は寂れているなあという 印象を受けます。札幌は地方ではないのかもしれませんが、さすが道路にも人が溢れていて、活気がありました。それでもタクシーの運転手さんに言わせると、 いい時に比べるとずい分不景気が感じられるとのことでした。