2010年5月1日土曜日

 今日はある新聞が私の自宅のある松戸の方に取材に来られたので、2時間くらい市橋君の裁判支援活動に関連して話をしました。ゆうちょ銀行から今までに送られてきた振替受払通知票の入った大量の封筒を並べて写真を撮っていきました。いずれ記事として掲載されるのではと思います。支援をして下さっている方々の思いが正しく報道されるのはいいことですので、あらかじめ掲載日がわかれば、皆さまにもお知らせします。

肝心の市橋君の裁判支援活動以外にも、活動を通して経験した裁判制度のいくつかの問題点についても話が進みました。今回はたまたま元教師の私が元学生の市橋君のために裁判活動を支援する募金活動を始めましたが、そういう身近な支援者がいない被疑者・被告人で経済的能力がない場合の弁護士費用や弁護士の裁判活動費用はどうするのかという問題。私が知らないだけかもしれませんが、誰かが発案して募金活動をしてでも弁護士会の中にそういう場合のために基金を設立する必要はないのだろうかという疑問。もうひとつ気が付いたのは、検察側が提出する証拠書類を弁護側がコピーを取るのに、秘密漏洩を防ぐという理由で、特定の組織(天下り先?)でしかコピーが取れず、しかも1枚40円もするというのは、常識的にあまりにも高額過ぎるので、現在国が行っている事業仕分けのまな板に載せてみる必要があるのではないかという問題。千葉県だけの問題ではなく、全国の全ての裁判で同じことが行われているとすれば、毎年何億円か何十億円かを超す莫大な無駄が生じている筈です。影響力の大きい新聞ですので、いずれ課題として取り上げてくれれば、一つの問題提起の役割を果たすことになるかもしれません。多くの支援者にとっては、とりあえずは市橋君の裁判支援をすることが第一義かもしれませんが、その活動を通して見えてきた社会の問題点を是正することも有意義なことかなと感じました。