2010年5月9日日曜日


  3月19日以降に振り込まれた支援金は5月7日に全額菅野弁護士にお届けしましたので、振替口座の残金は0になりました。その後、23才の息子さんと21 才の娘さんがおられるという方から5,000円をネットで送金したという連絡が届きましたので、支援金の現在高は5,000円、今までの合計は延べ103 名から1,506,300円になりました。市橋さんの適正な裁判が行われるということは私たちの適正な裁判が行われる事にもつながるので、というメッセー ジもいただきました。ありがとうございました。
 
  一昨日の追記についていろいろな方からメッセージが届いていますが、ひとつだけ緊急に私の考えをお伝えしておきます。今まで刑務所の中というのは不自由と 考えて、直接刑務所に出かけて衣類や日常品やお金を差し入れた方にとっては、お金以外は本人に届いていなかったということには失望されたと思います。私が 前回の追記で書いたことがきっかけで、市橋君を支援している気持ちを表すために、もしこれからお金を差し入れに行こうとお考えの方がおられるとしたら、少 し考えてみて下さい。今の状態の市橋君がお金が使えるのは、刑務所の中の売店で食べものを買うことだけの筈です。最低限必要なカロリーが計算された食事は 支給されている筈ですので、独房の中でストレス発散も兼ねて必要以上のカロリーを摂り続ければ、当然メタボになって健康を損ねるだけです。一日2回運動で きると言っても、狭い空間で朝の30分は日向ぼっこをするくらいで、午後の15分はラジオ体操をする程度のようです。狭い空間でも腕立て伏せをするくらい はできるかもしれませんが、長い期間毎日続けるにはよっぽど強い精神力がなければ難しいでしょう。
 
  今までに菅野弁護士にお届けした支援金で、とりあえず裁判活動に必要な費用は賄えるとしても、弁護士料は全くありませんので、このままでいいのかというこ とが気になります。私の友人の弁護士に、弁護士費用には基準があるのか訊いてみましたら、以前は日弁連(日本弁護士連合会)が決めた基準があったが、それ では自由な競争を損なうということで、現在は各弁護士事務所が、担当する事件の性格によって??円以上というように決めることになっているとのことでし た。基準がないので私には判断し難いのですが、刑事事件の弁護士料が仮に最低でも200万円~300万円かかるとすれば、市橋君の場合は6人の弁護団が担 当してくれていますので、裁判活動の実費は別にして、本来なら最低でも1,200万円~1,800万円の報酬を払わなければならないということになりま す。月に1回の頻度で5~6回の公判前整理手続が行われるとすれば、膨大な検察側の証拠書類を細心の注意を払って読んで、どう対応するか6人で相談して、 証言を集めたり調査をしたりする時間も必要でしょう。その時間は本来他の事件を担当すれば報酬が得られる筈の時間ですから、それを何ケ月にも亘って無償で するというのは、弁護士を職業として生活をしている人にとっては本当は厳しい筈です。ですから、市橋君の適正な裁判を支援するのでしたら、今の状態の市橋 君にお金を差し入れて余分なおやつを食べさせて不健康にさせるよりも、弁護団が市橋君の弁護活動に時間を使ってなるべく心置きなく取り組んでいただけるよ うに、弁護士料の方に回すべきではないでしょうか。
 
  そうは言っても、とても1,200万円~1,800万円という報酬は払えませんので、せめて月に5万円×6人=30万円で、これを例えば裁判が結審するま で6ケ月かかるとすれば30万円×6ケ月=180万円、10ケ月かかるとすれば30万円×10ケ月=300万円をお支払いできれば、無償で弁護を引き受け て下さっている弁護団へのせめてもの感謝の気持ちを表すことになって、弁護団の励みになるのではないでしょうか。これは単なる私の推測で、弁護団に受取っ ていただけるかどうかは全く確認はしていませんが・・。