2010年5月7日金曜日


  今、菅野弁護士の事務所から帰宅したところです。テレビ朝日の記者がカメラマンと待ち構えていて、事務所に入るところと出てくるところで取材を受けまし た。今夕のニュースで放送するかもしれないとのことでしたので、至急お知らせしておきます。市橋君の近況などについては、後ほどゆっくり書きます。
 
  少し時間の余裕が出来たので、続きを書きます。今日取材されたことは、テレビ朝日の夕方6時~7時のニュースで放送されました。先日東京農大での予備取材 もありましたので、私たちの支援活動の趣旨をちゃんと理解され、今までのメディアの報道姿勢と違って前向きに編集され放送されていたと思います。若い女性 の記者でしたが、午前中から現場に出向いて菅野弁護士の事務所前で張り込んで(菅野弁護士はメディアの申し込みがあっても取材を受けないとのことですの で)、昼食で建物から出てきた弁護士を捉まえて10分くらいの情報収集をしたようです。私が午後2時前に到着して建物に入る直前に質問をし、1時間ちょっ として建物から出てくるまで外で待っていて再び質問をし、その後大急ぎでテレビ局に戻って編集をして夕方のニュースに間に合わせるのですから、普段私たち が見ているほんの数分のニュースでも放送されるまでにはこういう記者やカメラマンの大変な努力があるということをあらためて感じました。
 
  弁護士事務所の机の上には検察側が提出した証拠書類が積んでありましたが、3月19日に見たときよりも倍くらいの高さになっていました。4月30日に検察 側が提出した証拠書類に対して、弁護側は5月20日に弁護側の主張の書類を提出し、5月24日に第2回目(1回目は3月19日に行われた)の3者(裁判 官、検察側、弁護側)の顔合わせがあり、6月から公判前整理手続に入るのだそうです。整理手続は月に1回くらいの頻度で行われ、少なくとも5~6回は必要 で、それが済んでから2ケ月後くらいに公判が開かれる見通しとのことですので、当初の見通しよりも遅く来年になるのかもしれません。裁判員候補者として 500人が呼ばれ、その中から6人が選ばれるというのも大変な作業だなと思いました。裁判員をあまり長期間拘束できないという事情もあるのでしょうけど、 公判自体は短期間に終わるとのことでした。
 
  今は弁護団の市橋君への接見は週に1~2回行われ、運動時間は日に2回(午前中30分、午後15分)あるそうです。身体的には問題ないようですが、精神的 にはかなりストレスを感じている様子とのことでした。市橋君は未決囚(刑が確定した既決囚ではない)扱いの独房にいますが、行徳警察署に拘留されていた時 に絶食をしていましたので、千葉刑務所に移されて病者扱いで自殺の恐れがあるという扱いになり、私物は一切独房内に置くことが許されないのだそうです。例 えば、朝洗面をする時に使った歯ブラシもすぐ取り上げられるということのようです。この状態を改善してほしいというのが希望のようです。
 
  支援者の中には直接刑務所に差し入れをされた方がおられるようですが、衣類や手紙を含めて物はストップされて本人には届いていないそうです。お金は本人に 届いて、刑務所内の売店にある食べものなどを買って食べているそうです。弁護団の裁判活動のための支援金は、3月19日に1,250,000円をお届け し、今日251,300円お届けしましたので、合計1,501,300円お届けしました(領収書(添付ファイル))。 この他に、市橋君自身が身柄を拘束された時に所持していた30万円と、支援者から弁護士に直接送られてきた10万円を合わせて約190万円あるそうです。 裁判活動のための費用はこれで一応賄えるのかなという印象を受けましたが、弁護団の報酬は皆無のようです。菅野弁護士をはじめ弁護団の方々は弁護士が職業 ですから、長期間無報酬で活動するのは厳しいのではと想像します。従って、支援金の振込み口座は裁判が結審するまで開いておきますので、お志のある方は、 弁護団に適正な報酬を受け取っていただくために引き続きご支援をいただければ幸いです。
 
  私がリンゼイさんのご両親宛に代理人を経由して長文のメールを差し上げたことに関連して、代理人は実はイギリスの弁護士で、検察に抗議をしてきたとのこと でした。検察から菅野弁護士にそのことを私に伝えるように依頼されたとのことでした。私がリンゼイさんのご両親に直接話しかけることに対して、代理人がど んな理由で抗議をされるのか、それなら何故私に直接抗議をしてこないのか全く理解ができませんが、いまだにご両親からは返信がいただけていないということ は、私が打ったメールは代理人のところで止まっていて、ご両親には届いていないのかもしれません。また、菅野弁護士がリンゼイさんのご両親に連絡をとりた いので連絡先を教えてほしいと検察に相談をしたら、日本からの連絡は全て検察を通してイギリスの弁護士(代理人)を経由することになっていると言われたと いうことも、全く理解できないおかしなことだと思いました。いずれにしましても、公判の時にリンゼイさんのご両親が来日する渡航旅費を支援する募金活動を 私がやるべきかどうかについては、支援者からは賛成と反対のご意見をいただきましたが、私が心配すべき問題ではないということがわかりました。