2010年6月28日月曜日

 6月26日に1名(2回目)の振り込みがありましたので、支援金の現在高は332,265円、延べ133名からの合計額は1,828,565円になりました。ありがとうございました。

 菅野弁護士から連絡があり、7月2日の午後にお会いできることになりました。市橋君の近況を伺うとともに、社会には彼の精神的・身体的状態を心配している大勢の支援者がいることを伝えて励ましていただけるように、お願いしてこようと思っています。

 6月27日の朝日新聞の社会面に、-被告の友人語る「ごく普通の人」秋葉原殺傷事件-、という見出しの気になる記事が載っていました。東京・秋葉原の無差別殺傷事件で17人が死傷してから2年が経ち、被告の友人が事件を風化させまいと親しかった頃の被告の素顔を市民講座で語ったというものです。理由もなしに通りがかりの人を無差別に殺傷した冷酷無慈悲な異常性格者のような印象を社会に与えた事件でしたが、2年間同じ職場で働いていた友人によると、「冷静で知的なごく普通の人」だったとのこと。「彼が真実を語ってくれるのを待ちたい」と話したと書いてありました。

 私の知っている市橋君も、学生時代の多くの友人が知っている市橋君も、全く同様で、ごく普通の希望に満ちたいい青年でした。それが、大学を卒業して2年で何故あんな取り返しのつかない馬鹿な事をして、人生を台無しにしてしまったのか・・・。一人の若い女性の命が失われたのですから、罪を償わなければならないのは当然ですが、人間はちょっとした歯車の狂いで理性を失い、本能に支配される動物になってしまう危うさと隣り合わせに生きているということをあらためて認識させられます。事件発生からすでに3年以上、身柄を拘束されてからすでに半年以上経過しましたが、市橋君が自分の犯した間違いを心から反省し、現在与えられている環境の中で精一杯前向きに生きる心境でいることを祈ります。

 昨日訪ねた出雲市はあいにく雨でしたが、松寄下町(マツヨセシモマチ)の浜山中学の側の休耕田と江田町(エダマチ)の空き地に設置してあった花粉捕集装置を回収してきました。現地で調査に協力して下さったのは、知人のお嬢さんで、小学1年生のお子さんがいるお母さんですが、1ケ月以上にわたって毎日ワセリンを塗ったスライドグラスを回収・交換してくれ、天気や気温・風向・風速なども記録してくれていて、大変助かりました。これから染色して顕微鏡の下で観察して、花粉の種類と数を調べます。スギ・ヒノキの花粉は遠くまで飛散して、花粉症との関係で全国の保健所や大学医学部などでモニタリングされていますが、やはり花粉症の原因になるイネ科雑草の花粉については飛散距離が短い(100m以内?)ということもあって、モニタリングしているところは少ないようです。松くい虫(マツノマダラカミキリ)が羽化脱出して、その防除のためにヘリコプターで薬剤散布をする時期(5月~6月)とイネ科雑草の花粉が飛散する時期がちょうど重なっていますので、目がかゆくなったり喉が痛くなったりする花粉症を薬剤の影響と誤解する場合があるのではと思っています。2年前の出雲市でも分析機関の測定では大気中の薬剤濃度は検出限界以下でしたが、私たちのあちこちでの調査でも、散布後の周辺環境の大気中の薬剤濃度は検出限界以下か、ギリギリ検出されても何の影響も及ぼさないほど低い場合がほとんどだからです。