2010年7月28日水曜日

 一昨日、私が炎天下でジョギングして一時的に熱中症で体調が悪くなったことについて、支援者の何人かから心配とお見舞いのメールをいただきました。気にして下さってありがとうございます。昨日の新聞の夕刊に、総務省消防庁のまとめでは熱中症で病院に搬送された人が19日~25日の1週間で9436人に達し、その内死亡が確認された人は57人に上った、という記事がありました。私もうっかりしてその中の一人になっていたら、今頃笑いものになっているところでした。年齢を考えて、今後はもう少し慎重に運動します。

 6月19日に長野県駒ケ根市の松林に有人ヘリコプターで散布された薬剤の飛散調査をした時に、取材にきたテレビ番組制作会社を訪ねて、撮影した映像を見せてもらってきました。薬剤を希釈しているところや、それをヘリコプターに積載しているところや、ヘリコプターが散布しているところや、テストフライトの時にヘリコプターに乗って上空から見た山林の景色や、私たちの調査の様子や、市の担当者へのインタビューなど、貴重な映像でした。特に遠くから逆光で撮った散布の映像は、薬液が白く霧状にたなびく様子がはっきりと捉えられていました。10月の松茸を収獲する時期になったらもう一度現地にでかけて、収獲や出荷や食味する様子を撮影し、私たちがやっている薬剤分析の結果なども加えて、テレビ放送用のひとつの番組ができればいいなと期待しています。

 このテレビ番組制作会社は、(株)幸喜(http://www.cohki.jp )といいますが、積極的な取材力には感心させられます。中国製冷凍餃子の毒物混入事件の時に、中国からペルーに輸出されたメタミドホス製剤をいち早く合法的に輸入して私のところに分析依頼にきたのもこの会社ですし、鹿児島県のピーマン栽培で使われたニームオイル(アバメクチンという抗生物質殺虫剤が混入されていた)を現地から回収して私のところに分析依頼にきたのもこの会社です。ホームページを開くと、年次ごとに制作・放送された番組が紹介されています。2009年には、私自身が関わったTBSテレビの [総力放送! THE NEWS「ブランド野菜に違法農薬のワケ」] が実績として紹介してありますが、多くの方の記憶に残っているのは、2007年のTBSテレビ [筑紫哲也NEWS23「北朝鮮アサリ産地偽装の実態を追う」] ではないでしょうか。偽装食品問題には実績がありますが、最近では植物工場のような農業問題や、医療に関わる問題にも取材を広げているようです。硬派のテレビ番組制作会社の一つでしょう。