2011年4月22日金曜日

今日は千葉県松林復活プロジェクトの共同研究の第2回打ち合わせ会が千葉大学園芸学部で開催され、関係者が集まりました。第1回は1月31日に千葉県森林研究所で開催されましたので、約3ケ月振りです。東京農業大学、東京大学演習林、千葉県森林研究所、岐阜県森林文化アカデミー、千葉大学緑地環境学科の教員に加えて、樹木の菌根菌の研究をしている博士課程大学院生も参加してくれました。

岩山のような水分の少ない貧栄養の環境条件下で育つ松の根には菌根菌と呼ばれる微生物が共生して、水分を根に供給する役割を果たすことが知られていますので、抵抗性松が九十九里浜のように地下水位の高い海岸では松くい虫に弱くなる現象の解明には、菌根菌がどうなっているかを調べることも必要だからです。今日は今までの進捗状況を報告し、各々の研究者が、個別のどの課題を担当するかを決めました。ポットに植えた抵抗性、感受性の松苗の生育状況も皆に見てもらいました。

A研究棟の今の姿
根が活着して新芽が出てきた松苗

 
 ノースカロライナ州在住の友人のJoAnn さん・Frank 君夫妻から電話がありました。昨年訪ねた時は奥さんのJoAnn さんはリハビリセンターに入院中で歩くトレーニングをしていたのが、今は自宅で不自由なく歩けるようになったとのこと。私にいつアメリカに帰ってくるかと訊かれたので、今年はまだわからないと答えておきました。

アメリカのニュースでも震災の被害や、津波の被害や、原発事故の被害が報道されるようなので、共同通信社の特別報道写真集「東日本大震災2011.3.11 1ケ月の全記録」を買って、別の友人のMargie さん宛に小型包装物の航空便で送りました。5日くらいで届く筈ですので、皆にも見せるようにメールで依頼しました。津波が町を飲み込む写真や、破壊された建物の写真や、大きな船が陸に上がった写真や、救援の写真や、避難所の写真や、灰になった輸出直前の山のような車の写真や、自然の力の大きさをあらためて感じる筈です。