2011年5月26日木曜日

5月24日に振り込まれた方(11回目)の支援金が届きました。継続的なご支援をありがとうございます。これで支援金の現在高は155,020円、延べ298人からの合計額は3,099,585円になりました。

5月24日に、1967年に起こった布川(ふかわ)事件の再審が水戸地裁で行われ、強盗殺人罪で無期懲役が確定して長年服役した2人の被告が44年ぶりに無罪になったというニュースが、テレビや翌日の新聞の紙面を飾りました。2人を犯行に結び付ける重要な証拠とされた自白の信用性が否定されたとのこと。自白の録音テープに11ケ所の中断がみられ、「取調官の誘導や強要があったことをうかがわせる」とのこと。アメリカのニクソン大統領時代のウォーターゲート事件の、録音テープから消された空白の時間を思い出しました。検察は何故、都合の悪い部分を編集してまで無罪の人を有罪にしようとするのか。強盗殺人犯とされた2人の失われた44年間は、どれだけ補償金を積んでも、取り返すことができない失われた時間です。日弁連会長が会見で、「不利な証拠を隠蔽(いんぺい)することは改ざんに等しい。検察側が全証拠を開示する仕組みをつくるべきだ」と訴えたのは、当然だと思いました。

今日5月26日の朝日新聞の夕刊の第1面には、「虚偽証言強要された」という見出しの気になる記事がまたありました。先日行われた市議選で、当選した市議が公職選挙法違反(供応買収)容疑で埼玉県警に逮捕された事件です。接待を受けたとされた複数の有権者が、警察の取り調べで会費を支払ったと述べたのに、支払っていないという調書に署名させられたと弁護士に訴えたとのこと。警察は、事実を曲げてまで何故犯罪者を作り上げようとするのか。

被告人を、犯した罪に相応でない不当な求刑から守ることは、弁護士の肩にかかっています。皆様から寄せられた支援金は、市橋君の弁護団の活動を側面からサポートする重要な役割を果たしています。