2011年7月20日水曜日

7月18日に振り込まれた方(2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は304,843円、延べ353人からの合計額は3,445,843円になりました。ありがとうございました。

公判を何回も傍聴に行かれた支援者から、裁判所で経験したことの報告がありました。
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今晩は。なでしこジャパンは快挙でしたね。日本国民に元気と勇気が与えられたと思います。
鹿児島の桜島の写真は、緑(桜島)と青(空)と白(水蒸気)の色合いが綺麗でした。自然の景色は癒やされますね。
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市橋達也さんの裁判が適正に行われる事が一番大切ですが…千葉地裁に連日行きまして、支援者や非支援者やマスコミの方と接し、人の優しさや裏切り等、様々な人間模様が見えた気がしました。
私も含め多数の女性は、雑誌やネットで市橋ギャルや市橋ガールズと騒がれてます。実際に不謹慎な言動や、目に余る行動をしてる方もいますが、中には彼の事を思い、事件の真実を知りたい、ミーハーな気持ちではなく一目だけでも見たいと来てる支援者もいると思います。
あるサイトでは、盗撮や盗聴をして、実際に私の写真も載ってしまってます。まさか盗撮までする人がいるとは、全く思ってませんでしたので、驚きました。酷いですね。
又、取材を受けた記者からは、記事なので、適当な年齢で市橋ギャルとして大げさに載るかもと言われてましたので、それは話題性として仕方ないと了承してました。しかし、被害者を悪く言う支援者として記事になり、本当に心外です。記者から『部屋に行ったリンゼイさんを悪く言う人もいるけど…』と聞かれ『部屋に行ったのは軽はずみだったかも知れませんが、どんな状況であっても悪いのは彼で、リンゼイさんに非はないと私は思ってます。』と答えたのに…『知らない男の家に入るリンゼイさんも軽はずみでは?』の部分だけ取り上げられたり、他にも質問と別の答えを組み合わせて載せられてます。
以前ブログでリンゼイさんにも非があったと仰る方もいましたが、私は以前からリンゼイさんを悪く思った事は全く有りませんので、記事を見た時はショックで悲しくなりましたし、腹立たしく感じました。本山先生は、今回の裁判に関わらず、沢山の取材を受けてるので、このような思いをする事は多々有りそうですね。
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主人も市橋達也さんを支援してますし、私が彼を思う気持ちも理解してくれてますので、今回の盗撮や記事に関しても『周りがどう思っても、何を言っても関係ない、気にするな。どんな状況でも支援する気持ちは変わらないんだから』と言ってますので心強いです。私は、本山先生と主人と友達(Kさん)に理解してもらえてれば、それで充分です。そしていつか彼にも思いが伝われば…
本山先生…どうか私が軽い気持ちで支援してるのでは有りませんので、それだけはご理解下さい。
本山先生の証人尋問の日は、主人とKさんとその友達も私の為に並んでくれました。感謝です。私とKさんも当たり、主人に譲ってくれました。私の本山先生の証人尋問を傍聴し感じた思いは13日にメールしましたが、主人も本山先生の証言と最後に涙ながら語ったお言葉に泣いてました。あの日はお会い出来ませんでしたので、残念でした。

明後日は判決ですね。市橋達也さんと弁護側の主張が通り、どうか有期懲役で有りますように、心から祈ってます。台風が来てますのでリンゼイさんご家族が無事に来日出来るか心配です。
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メディアからの取材は1時間くらいあっても、実際に記事になる時はほんの数行(新聞や雑誌)や数十秒(テレビ)というのは普通です。こちらの意見をきちんと伝えてもらえる場合はいいのですが、場合によっては取材する前からひとつの筋書きができていて、それに合うような発言を引き出すまで何回も言い方を変えて質問をされることもあります。その結果、発言をこちらの意図したこととは全く違うストーリーに仕立てられることもあります。それにしても、隠し撮りされた写真を本人の了解なしに公表するというのは酷い人権侵害ですね。

明日の判決に向けて、別の支援者からのメールも届いています。
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いよいよ判決が明日に迫ってきました。市橋君はどうしているのでしょうか。おそらく落ち着かない時間を過ごしているのでしょう。果たして論告求刑の無期懲役よりも重くなるのか、そうでないのか・・・・。
本山先生も気持ちは同じだと思います。もちろん私もです。論告求刑で無期懲役が出た時、ほっとした私がいました。正直死刑求刑がくると思っていたので、一生刑務所に居なくてはいけないけれど、生きることができると。市橋君にとって生きて罪を償うことがリンゼイさんに対する贖罪であるからです。
・・・遺族は市橋君の態度を演技だと言っていました。娘を殺されたのだから無理はないのですが、傍聴した印象は明らかに演技ではありませんでした。3月に傍聴した秋葉原連続殺傷事件の被告人のほうが、ずっと淡々としていて、この人は心の底から反省していたのだろうかと今になって思います。出廷と退廷の時に傍聴席に座っていた遺族・被害者に頭をさげていましたが。
被害者家族も加害者家族も事件に巻き込まれることで、家族の絆などが破壊されてしまう。遺族もこんなに悲惨な思いをしたのかと思いました。
被告人質問で市橋君は聖書の一節をそらんじていました。前に本山先生にメールを送信した時にはどこの出典なのかわかりませんでしたが、詳しい人のおかげでやっとわかりました。

「お前が消えうせるとき、わたしは空を覆い、星を暗くする。また、太陽を雲で覆い、月も光を放たない。」 エゼキテル書 32.7
「ラケルは子供たちのことで泣き、慰めてもらおうともしない、子供たちはもういないから」
マタイによる福音書 2.18

市橋君は「いないから」を「死んだから」と言ってました。遺族のことをきちんと考えていたのだと思います・・・。私は市橋君にこのまま刑務所に埋もれてしまうのではなく、きちんと更生して社会の役に立ってほしいのです。願いはそれだけです。
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入金記録簿の監査を受ける時の個人情報保護について、配慮をしてほしいとのメールをいただきましたので、紹介しておきます。その通りだと思いますので、不必要な情報は全て黒塗りにして監査をしてもらおうと思います。
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支援者から振り込まれた支援金の入金記録の監査をどなたかにしていただかなければならないとのことですが、振込日(現金手渡しの場合は入金日)と名前(振込み回数その他の情報)は監査の都合上、必要かと思いますが、住所、電話番号、メールアドレスは個人情報保護の観点から、できれば伏せていただきたいと思います。入金記録簿とゆうちょ銀行の払込取扱票に記載されてある、私の住所と携帯番号とメールアドレスは黒塗りにしていただけないでしょうか。どなたか信頼のおけるかたに、秘密厳守ということでお願いしていただいたとしても、ネット社会で、情報漏えいが日常茶飯事の世の中であるため、本当に信頼のおけるかたで、守秘義務が守られるのであれば、安心していいのかもしれませんが、それでもやはり不安が残りますので、住所と携帯番号とメールアドレスの黒塗り、何卒お願いいたします。

以下は、先生にメールしようと思いながら、なんとなく出せずにいたメールです。
支援者の皆様は、それぞれ必死な思い(先生に伝えたい、市橋君自身に伝えたい、他の支援者に伝えたい、思いを共有したい等)で先生にメールしていると思うので、ちょっと追加したいだけでも、他の支援者が書いたことを、私がわざわざ訂正するような形(印象)になるのは避けたかったので、躊躇していました。
無期懲役を求刑されて、私もまるで身内かのようにほっとしました。
13日のブログに、他の支援者からの、「テレビで「市橋被告:無期懲役求刑」というニュースが出ました。 【被害者が1人という事、前科が無いという事、殺意が無かったという事】その判断で、無期懲役が検察側から求刑されたそうです。」に対し、(注:上記の[殺意がなかった]については、その後本人から間違いでしたと訂正のメールが届きました。)と先生が追記で書かれていますが、私がたまたま見たニュースでは、被害者が1人という事、前科が無いという事、突発的であった事、この三つの理由から無期懲役が求刑されたとなっていました。番組によって報道される内容は多少違ったりするかと思いますが、念のためお知らせいたします。
市橋君の「死なせてしまった」「死んでしまうと思わなかった」という証言、ただ静かにしてほしくて必死の中、加減がわからなくなって、気付かぬうちに死んでしまったという状況を信じてもらえたということですよね。
上記の三つの理由を持ってしても、市橋君がどんなに深く後悔し、反省していても、演技しているだけだと信じてもらえずに、マスコミの過熱報道によって植え付けられた先入観と思い込みに加え、被害者が外国人であることから、死刑を求刑されてしまうのではないかと心配で、心配でなりませんでした。

ネットでは市橋君のことを人間のクズ(裁判はほんの一部分しか報道されないものですし、この言葉を簡単に使うのもどうなのかと思いますが…)という人もいますが、先生の市橋君への思いと、市橋君の手記から感じ取れる市橋君のことを、過ちを犯してしまった一人の青年ではあっても、心ない人間のクズとまでは、どうしても思えないのです。市橋君のことを人間のクズと思う人は、自分の兄、弟、息子、または自分自身には、いかなる状況にあっても、絶対に過ちを犯さないと過信しているのかもしれませんが、裁判員の方々は、(ワイドショーのコメンテーターの方々の発言を聞くと、いつも思うのですが)全ての殺人事件をいっしょくたんにせず、全く同じ質のものと片付けず、市橋君の証言を元に、市橋君の立場からもこの事件を考え、市橋君の心境からこの事件を辿ってみてほしいです。

手足を縛るのに使用した結束バンドですが、これもまたワイドショーで、あるコメンテーターのかたが計画的に用意していたものだと断言していましたが、結束バンドは100円ショップでも簡単に手に入り、生活に便利なもの(パソコン周辺のコードを束ねたり、ワイヤーネットでランドリーラックなどの棚を作ったり、植物のつるを棒に絡めたりなど)で、別に特殊なものでもなんでもないのに、なぜ殺害するためだけに計画的に用意していたものだと言い切れるのかがよく分かりませんでした。
使用してしまったことに関してはショックでしたが、市橋君がその時とってしまった行動であり、報道されていない(報道しきれない)部分もあるかと思うので、無論、正当化はできませんが、全貌を知らないのと、市橋君本人が深く反省していると思うので、非難もしたくはありません。知り得る全ての事実から、市橋君の弱さ、愚かさだったと捉えます。
また、イライラしてリンゼイさんを殴ったと証言していますが、親密な関係になりたかっただけなのに、自分がとんでもないことをしてしまい、目の前の状況に、いったいどうしたらいいかわからず、被害者となってしまったリンゼイさんに対しても、加害者となってしまった自分に対してもイライラし、そういった精神状態、パニック状態から殴ってしまったのでしょうか。こうだったのかなと、報道されているいくつかの証言から、勝手に想像をするとですが。

リンゼイさんは不本意に亡くなってしまいましたので、彼女に落ち度は全くないにしても、やはり大人の女性でしたので、自分を愛する家族のためにも、もう少し慎重であってはほしかったです。それほどまでに気持ち悪いと感じている男性に対し、個人レッスンを行うことも、数千円のレッスン料をもらうために一緒にタクシーに乗って部屋まで行くことも、エレベーターに乗ることも、部屋に入ることも、全て拒否して、その場から立ち去ってほしかったです。互いに、またはどちらかが慎重であってくれたら、リンゼイさんが被害者になって命を奪われてしまうことも、市橋君が加害者になって人生を棒に振ってしまうことも、いくらでも回避することができた事件だけに、そういった疑問点が次々湧き上がると同時に、余計に悲しさが募ります。まだ若い市橋君に対して、どうしても憐れみを感じずにはいられないのは、リンゼイさんも、市橋君も、もう少し気を付けていたなら、普通に一日を終え、また明日を迎え、起こらずにすんだかもしれない事件だからだと思います。

演技をしている・反省がないと言ってなお極刑を求めるという人たちは、先入観で凝り固まった視点からしか市橋君のことを見れず、そのことに気づきもしないのだと思います。あらゆる先入観を取り除き、被害者と加害者、両方の立場からこの事件を見て、あらゆる角度から判断してほしいものです。涙声になりながら、嗚咽しながら、体を激しく震わせ、時にはすぐに答えられず、沈黙し、凶悪犯罪者として偏見の目で見られている中、拭えない先入観から悪意ある誤解や憶測を招かぬよう、慎重に言葉を選び、必死に答えながら、長い、長い裁判を受けた市橋君は、好きな女性と親密になりたいという自分の思いとは真逆に、突発的に過ちを犯してしまった、普通の青年だったんだと改めて思いました。元上司の「それ以上やると死んじゃうよ」の言葉に流した涙も、公判中に何度も流した涙も、市橋君の深い後悔と反省の涙だと信じています。

裁判員の方々は、先入観を取り払って、市橋君が決して演技をしているのではないこと、ショーのお披露目ではなかったこと、深く反省していることを、ちゃんとわかってくれていると信じたいです。
本日、裁判員の方々によってどのような判決が下されるかわかりませんが、先生が見てきた反省して、謝罪して衰弱しきった、生きる屍のような市橋君が正直に伝えた事実に基づき、公正かつ中立の立場から、客観的に、冷静に(市橋君のことを心無い、人間のクズ、極悪、凶悪と見なさずに)判断してもらいたいです。初犯で、殺意はなく、突発的・衝動的に起こったこと、深く反省していることを考慮しても、それでも被害者が外国人であることと、マスコミによる先入観を植え付けるような報道もあって、もし無期懲役のままであったとしても、塀の中で一生を終えることになっても、市橋君には生きてほしいです。この過ちを一生背負いながらも、しっかりと自分と向き合い、心を強く持ち、懸命に生きてほしいです。

ちなみに私は市橋君に惚れているわけでも、獄中結婚したいわけでも、面会に行きたいわけでもなんでもありませんので、市橋ガールズではありません。先生にメールをし、ブログに載せていただいても、市橋君本人に手紙を書くことは、たぶんないと思います。書きたいと思うこともあるかもしれませんが、日々の生活に追われながら、書かずじまいだと思います。でもその代わりに、市橋君に読んでもらいたい本や、差し入れしたい物は色々あります。過ちを犯してしまい、加害者としての後悔と悲しみを背負ってしまった一人の青年に対し、遠くからでも手を差し伸べたい、ほんの少しでも彼の心が救われればという思いだけです。

お忙しいところご面倒をおかけいたしますが、黒塗り(個人情報保護)の件、何卒よろしくお願い申し上げます。
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BBC(British Broadcasting Corporation)英国放送協会のイギリス人特派員は、英語の流暢(りゅうちょう)な日本人スタッフ(女性)とカメラマンと一緒に来られて、準備の時間や雑談も含めて1時間くらいのインタビューを受けました。私と市橋君の関係や、私の知っている市橋君の人物像や、事件が起こった時にどう感じたかや、彼はどうすべきだと思ったかや、何故支援する会を立ち上げたかや、私に対して嫌がらせやストーカー行為をする人たちは何故そうすると思うかや、証言をした時に彼を見てどう感じたかや、彼にどうあってほしいと考えているかや、裁判自体をどう見ているかなど、訊かれました。どうせ編集はされるのでしょうが、全部英語でのやり取りでしたので、ラジオとテレビで市橋君の実際の姿をイギリス国民に知ってもらえれば、取材を受けた目的は果たせたことになります。

私は明日は午後3時半から東京で開催されるある会に出席しますが、判決が出て、弁護団の記者会見が済んたら、朝日新聞、読売新聞、共同通信社、東京新聞から電話の取材がある予定です。

先日の明治大学での私の講義を聴いて下さったある外部受講生から、「農薬」や「安全」について考え方を再認識しなければと感じたとのお便りをいただきました。講義の休憩時間に支援する会の活動などについて少しおしゃべりしましたら、さっそくこのブログをチェックされたらしく、そのことについても言及されていました。こういうお便りをいただくのは嬉しい限りです。今月30日には講師全員と受講生との交流会がありますので、そこで再度お会いできるのが楽しみです。