2011年8月11日木曜日

先週接見に行った時に出会った支援者からメールが届きました。私が昨日ブログに書いた記事をご覧になったようで、市橋君に手紙を書いて、あの日に差し入れはしたけど、接見の申し込みはしていないとのことでした。市橋君が私との会話の中でこの方の在住地を知っていたのは、手紙に書いてあったからのようです。少なくとも、これでこの方の手紙が市橋君の手に渡ったことは確認できました。やはり、今の状態では市橋君は弁護団と私以外には自分をさらしたくないので、接見の申し込みがあってもどなたとも会いたくないのかもしれません。支援者の方々が市橋君に励ましの手紙を書かれて、刑務官の検閲をパスして配達されても、当分の間は返事は期待しない方がいいかもしれません。私が送った支援者一覧表が届けば、市橋君に手紙が届いた時に支援者からかどうかの判断はできる筈です。

あるテレビ番組制作会社から、「リンゼイさん殺害事件」に関するドキュメンタリー番組を企画しているので、私に情報取材(カメラなし)をしたいという打診がありました。まだいつ放送されるか、放送自体が実現するかも未定の、企画の初期段階のようです。ごく普通の将来有望だった学生が何故こういう事件を起こしてしまったのかを深く掘り下げることは、社会全体に大勢潜在しているかもしれない同じような若者たちが同じ過ちを起こさないようにするために必要な気もします。しかし、これから控訴審が行われる時期でもあり、事件当時の市橋君の内面的な動きが必ずしも明らかになっていない今、どういう意義のある番組制作が可能か疑問もあります。よく考えて、取材を受けるかどうか返事をしようと思っています。

長い間建設中だった東京農業大学世田谷キャンパスの新講義棟(1号館)が完成しました。6階建てで、建物の横には学生たちがたむろできるちょっとした広場もあります。私は11月に非常勤講師としてある講義を2回担当することになっていますが、事務から送ってきた書類を見ると、このピカピカの建物の5階の講義室を使うことになっています。東京農業大学の学生に講義をするのは初めて(非常勤講師は70才までという年齢制限があるようですので現在69才の私にとっては多分最初で最後?)なので楽しみです。(写真はクリックすると拡大できます。)



今年は8月下旬には1ケ月半くらいアメリカに行こうと思っていましたが、9月の初めに日本にいなければならない用事ができましたので、結局9月11日に出発して10月5日に帰国することにしました。私にとっては第2の故郷のようなノースカロライナ州で3週間ちょっと、友人たちと旧交を温めて充電してくるつもりです。アメリカ人の友人の一人に旅行日程表をメールで送ったら、10月初めに日本に帰ってしまうのでは下旬が最盛期のアパラチア山脈の紅葉は見れないと言いながら、早速仲間に知らせて予定を立てると言ってきました。