2011年8月30日火曜日

菅野弁護士の事務所を訪ねて、その後振り込まれた支援金260,000円をお届けし(領収書添付)、今後の控訴審の予定などについて伺ってきました。

千葉地裁における一審の記録の文書化・整理はまだ進行中で、9月中旬を目途に整理を完了して東京高裁に届けるという見通しのようです。控訴審は新しい裁判官の下で行われますが、検察官も東京高検所属の新しい検事が担当するのだそうです。弁護団は、市橋君の強い要望で、すでに信頼関係ができている一審の弁護団が引き続き担当します。

控訴審では、民事裁判の場合は最初から審理をやり直すことができるのと違って、刑事裁判では一審での不当と思われるところだけを審理するので、裁判官によって不当なところはないと判断されると1回で結審することもあり得るとのことです。弁護団は9月2日に弁護団会議を開いて全員で状況を検討する予定です。

未決囚が独居房に保管できない差し入れ品の中で、衣類については宅下げして菅野弁護士の事務所に一部保管してあるそうです。市橋君が読み終わって、スペース不足で保管できない本をどうするかについては、明朝菅野弁護士と山本弁護士が控訴審の打ち合わせで接見に行くときに市橋君の意見も確かめてくるとのことです。刑務所にある図書室は、既決囚は利用できるが、市橋君のような未決囚は利用できないそうです。なお、市橋君の身柄が東京の小菅拘置所に移される時期は不明ですが、早くても多分9月中旬以降だろうとのことです。

今日は車で千葉市にある弁護士事務所に行きましたので、終わってから、私が千葉大学時代に野外での農薬の生態影響調査で何年間も通った大網白里町砂田(いさごだ)の谷津田まで足を延ばしてみました。途中、収穫を待ってる黄金色の稲穂が垂れている水田も、すでに収穫が終わって寂しい気配のする水田もありました。砂田の栗や柿はまだ未熟、農家から少しおすそ分けしていただいたじゃがいもは収穫済みでした。じゃがいもは明日にでも妻にふかしてもらって食味してみるのが楽しみです。さらに足を延ばして白子海岸に行ってみたら、台風の接近で波が荒いにもかかわらず、若者たちがカイトサーフィン(カイトセーリング)をやって過ぎゆく夏を惜しんでいました。私たちは、戸外に出て、風の匂いをかぎながら、鳥や人々の声を聞きながら、こういう景色を眺められるのは幸せなことだと思います。市橋君にそういう自由が再び与えられるのは何年後になるのでしょう。(写真はクリックすると拡大できます。)