2011年8月15日月曜日

8月12日に振り込まれた方(2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は185,000円、延べ378人からの合計額は3,702,428円になりました。ありがとうございました。

今日は終戦記念日でしたので、日本武道館で行われた戦没者追悼式がテレビ中継されていました。66年前の1945年に日本の敗戦に終わった太平洋戦争では、日本人だけでも300万人をこえる犠牲者(死者)がでたとのこと。その一人一人に家族がいたのですから、戦争は狂気です。
私はテレビの番組表を見て、早くからNHKテレビの7:30-8:45pmの渡辺 謙アメリカを行く「9/11テロに立ち向かった日系人」と、10:00-11:00pmのNHKスペシャル「開戦70年日本は何故無謀な戦争をしたのか」を見ることに決めていました。特に、つい先日観た映画「硫黄島からの手紙」で主演した渡辺 謙のノーマン・ミネタ(日本名:峯田義男?)氏とのインタビューには、考えさせられるところが多々ありました。

1931年生まれのミネタ氏は静岡県出身の両親と、日本軍による真珠湾攻撃の後、ワイオミング州のハートマウンテンと呼ばれる自然環境の厳しいところに設置された日本人強制収容所に入れられた経験の持ち主です。1970年にアメリカ本土(ハワイ州を除く)で初めて国会議員に選ばれた日系人ということでしたが、1969年に27才でアメリカに留学した私は当時そのニュースを聞いた記憶があります。

2001.9.11にニューヨークで起こったテロ事件以来、アメリカ国内では社会全体からアラブ系・イスラム系移民に対する憎しみが増大し差別や嫌がらせが行われました。その時にミネタ氏は、政治家やマスメディアなどから集中的な批判を受けながらも、Race Profiling 人種プロファイリング(人種、肌の色、宗教、性別、先祖の国などによる差別)に敢然と反対の声をあげました。何故そうしたのかという質問に対して、「そうすることが正しいことだから」と答えていました。正しいことをするのに、反対があるからといって揺らいではいけない、引き下がってはいけないという氏の言葉に、勇気を与えられました。

番組では、人種プロファイリングは憎しみと恐怖がもたらし、恐怖は無知から生まれると伝えていました。正にその通りで、日本でもつい最近まで、外地から連れてこられた人々(いわゆる在日と呼ばれる方々など)に対して酷い仕打ちが行われていたことを思い起こさせられました。無知が恐怖を生み、恐怖が憎しみを生み、憎しみが差別を生むというのは、人間として恥ずべきことです。