2011年8月4日木曜日

一昨日接見した時に見た市橋君は、本当に心身ともに衰弱し切っている様子でした。例えば、どうだ元気にしているかというような問いかけに対しても、ただうなずくだけか、私が何回か同じ質問を繰り返し、答えの選択肢をいくつか提供するとその中の一つを選んでオウム返しのように答えるだけでした。公判の時に尋問に対してテキパキと答えられなかったのは、サボタージュや演技ではなく、本当に言葉がでなかったのだと思います。今は、罪を償わなければならないということと、私をはじめ皆の期待に応えて生きなければならないという思いの精神力で生きていますが、控訴裁判の結審まで耐えられるかどうかちょっと心配になったというのが正直な印象でした。私はこれからも時々接見に行って、徐々にでも元気を取り戻すように話しかけてくるつもりですが、医学的なカウンセリングが必要な状態かどうか観察し、その場合は弁護団に相談するつもりです。

支援者の一人から次のメールが届きました。この方は私が子供の頃にフナやクチボソ(別名モツゴ)の釣りをしたことのある沼の近くにお住まいとのことで、もしかしたら子供の頃すれ違っていたかもしれないとおっしゃったので、年齢はわかりませんが、懐かしくなりました。
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支援金の使い道の件、弁護士さんのお申し出のように控訴審の費用にしていただいて良いと思います。先生のおっしゃるように、控訴審には参加されない方には些少なりとも受け取っていただくとしても、これからも必要経費は嵩む(かさむ)と思われますので、このまま継続して資金としていただいて良いのではないでしょうか。
市橋さんに支援金の記録簿を見せる件、私も賛成です。「○○人が支援してくれたんだよ」と言うだけよりも、名簿を見て、そのひとりひとりの名前を見て、それぞれの人がそれぞれの思いで支援金を振り込んだのだと実感できて、市橋さんの生きる勇気になるのではないでしょうか。ただ、私は名前も住所も出してくださって一向に構いませんが、それは困る、とおっしゃる方には配慮が必要かと思います。
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今日、菅野弁護士にメールを送り、今までの実費支出を差し引いた残りの支援金とこれからも振込まれる支援金を控訴裁判の活動実費と弁護士料としてお使い下さいとお伝えしました。弁護団の中に控訴裁判に参加しない弁護士がおられたら、今までの活動に対する謝礼をどうするかは弁護団におまかせしますとお伝えしました。控訴裁判がどれくらいの期間かかるのか私にはわかりませんが、市橋達也君の適正な裁判を支援する会は継続して募金活動をして、結審するまで弁護団に支援金を提供するつもりです。

支援者一覧表を市橋君に差し入れする目的は、社会全体が市橋君を敵視しているのではなく、大勢の方々が市橋君の更生を願って支援していることを知らせて励ますことと、外部から手紙が届いた時にどなたが支援者であるか市橋君が判断できて礼状を書きたい時に書けるようにしてあげることです。一覧表には、匿名希望の方を除いて、お名前(都道府県名)何月何日〇〇円、というように記載するつもりです。住所その他の個人情報は全て削除します。一覧表は市橋君に差し入れするだけですが、刑務所のチェックが入りますので、万が一にでも外部に個人情報が漏出する危険は避けたいと思います。顔を表に出して活動をしている私に対して現在行われている嫌がらせ行為を見ますと、支援者に同じような迷惑がかかることだけは絶対にないようにしなければなりません。

今日は一日自宅で仕事をし、途中江戸川堤防を8km 走ってきましたが、少し疲れがとれたのかいつもより体が軽く感じました。サンドバックを蹴っていても、いつもより少し鋭い突き刺さるような蹴りができた気がしました。