私が1969年にアメリカのノースカロライナ州立大学に初めて留学した時の指導教授の一人だったF.E.Guthrie 先生は、第二次世界大戦中はアメリカ海兵隊員で太平洋戦線に従軍し、硫黄島に上陸(多分戦闘終了後?に)したことがあり、朝鮮戦争にも参加した人でした。私の顔を見て、日本軍は硫黄島で実によく戦ったと言ったのを思い出しました。
国籍や人種は違っても、人間はお互いに良き師弟、良き友人、良き家族(アメリカ人と結婚した私の娘や、ブラジルでポルトガル人と結婚した私の兄のように)になれるのですから、戦争で殺し合うのは馬鹿げたことです。明後日8月15日は終戦記念日ですので、戦争は二度としないと誓ったあの日の思い(私はまだ3才でしたが、小学校時代に平和の尊さを教えられた記憶はしっかり身についています)を新たにし、若者たちにも伝えたいと思います。
房総半島には高い山はありませんが、太平洋に面した美しい海岸線と、内陸部には東京に近いにもかかわらず交通の便が悪い分だけ都市化を免れた昔風の景色が今でも残っている山村があります。千葉大学時代の私は、その時々の研究テーマで近くまで行くとこういうところに寄り道するのが楽しみでした。(写真はクリックすると拡大できます。) (2011.8.8 撮影)外房の勝浦海中公園の展望台から見た景色-岩に砕ける白い波がきれいです
久留里(くるり)城から見た景色-碑文(ひぶん)には戦国時代の天文23年(1554年)に里見義尭・義弘が攻めてきた北条綱成の2万の軍勢と戦ったと記されている-里見という姓は南房総の領主として江戸時代の小説家曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」にも出てきます。15年くらい前にアメリカからがんの疫学者David Goldsmith博士が来日した時も、ここに案内しました。