2011年10月26日水曜日

10月24日に振り込まれた3名の方(29回目、8回目、2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は142,500円、延べ411人からの合計額は3,919,928円になりました。ありがとうございました。手書きのメッセージもありました。
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先生、お忙しい中、書籍のリスト作りまでされて大変でした。私は、先生が市橋君の接見に行って下さり、報告をして下さる事だけで十分です。先生の支えとお力で、市橋君はがんばる事ができます。私も微力ですが、市橋君を支援していきます。
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先生、市橋君への定期的な接見ありがとうございます。市橋君も心待ちしているでしょう。今後もよろしくお願いします。何か意見()のある市橋君との出会いを運命と思い、ずっと支援していきたいと思います。
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2回目の振り込みをさせていただきます。少ないですが、よろしくお願いします。
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今日は、先週市橋君に面会した時に了解を得ましたので、事件前の市橋君の友人と千葉駅で待ち合わせ、一緒に面会に行きました。質問もメモも何も準備をせずに行き、面会室のこちら側に私と友人が座って待っていると、仕切り板の向こう側の部屋のドアが開いて市橋君が入室し、付き添いの刑務官と一緒に座りました。私が、おう市橋君どうだ元気だったかと声をかけると、はいと答えましたが、それからしばらく沈黙が続きました。友人が市橋君の健康を気遣う言葉をかけたら、市橋君は友人の目を見ながら、自分の目に溢れる涙をこらえながら、一言「ごめん!」といいました。元々口数が少なく、表現力の貧しい(しゃべることが得意でない)市橋君にとっては、刑務官と私がいる中で、友人の期待を裏切ったことへの精一杯の謝罪の言葉だと思いました。友人はその一言で胸に溜まっていたわだかまりが氷解したように、「私も達也にいい思い出をたくさんもらったから」と答え、市橋君の今後を気遣い、励ます言葉をかけました。市橋君が友人に結婚する予定だと聞いたがと伝え、友人は首を縦に振って肯定の返事をしました。友人がまた面会に来てもいいかと尋ねたら、市橋君は首を横に振って駄目だという意思表示をしました。これからお互いに過去は振り向かずに、前を向いて生きなければならないことを確認しているようでした。いつもはあっという間に過ぎる8分間が、今日はいつまでも終わらない長い時間に感じました。友人が君に面会に来るのは、多分これが最初で最後だからと私が言って、面会室を出ました。市橋君はいつものように深々とお辞儀をして見送ってくれました。

昨日のブログで紹介した支援者が先週の金曜に差し入れに行った時に聞いた刑務所の塀の中での運動会について、君も参加したのかと私が訊いたら、拘置所の中では何も聞こえませんでしたと答えました。運動会その他の催しに参加できるのは既決の受刑者だけで、市橋君のように拘置所に収容されている未決囚には参加の機会はないのかもしれません。友人が市橋君に、何かあったら一人で落ち込まずに人に話して聞いてもらうようにという助言をしましたが、独居房の未決囚には、面会に来る弁護団と私以外には話す相手も機会もないのでしょう。そういう意味では、宙ぶらりんな未決の状態よりも、早く刑が確定して他の受刑者と同じように刑務に服する普通の生活ができるようになった方がいいのかなと感じました。

帰りに千葉駅の近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、友人と長い時間いろいろなことを語り合いました。ちょうど、親しい身内が亡くなって、葬儀の後で参列した親戚や知人・友人が会食をしながら故人を偲ぶのと似ていたかもしれません。事件以来、市橋君と友人は一度も言葉を交わす機会もなく、お互いに心の中にわだかまりがあって前に進めなかったのが、今日の面会でお互いに過去を過去に置いて前に進めるようになったのではと思います。想い出はいつまで経っても心のどこかに残りますが、痛みの感覚は時間が経てばだんだん薄れてくる筈です。市橋君にとっても、少なくとも友人との関係については直接謝罪ができた今日を境に前を向けるのではと思います。友人は親切に、市橋君が控訴審で自分の証言が必要なら協力しますと言ってくれました。弁護団には伝えますが、多分それは必要ないでしょうし、友人は友人でこれからの自分の人生を大切に前向きに生きて下さいと言って別れました。(今日の報告はどうしようかと迷いましたが、書いてもいいという友人の了解を得て書きました。)

自宅に帰ったのは夕方遅かったので、今日は走るトレーニングはできませんでした。明日と明後日は愛知県蒲郡(がまごおり)市の三谷(みや)温泉で開催される農薬環境科学研究会に出席しますので、現地で走れるかどうかちょっと心配です。