2012年1月29日日曜日

支援者の方々には、私のフルマラソン大会出場について励ましと応援のメールをありがとうございました。今日、コースの場所によっては冷たい強風が吹く中でレースが行われました。冷たい強風も、最後の方であった坂道も、普段からそういうことを予想してトレーニングしてきましたので、私には苦になりませんでした。1Kmを8分のペースで走れば、42.195Km×8分=337.56分=5.626時間=5時間38分なので、最後に疲れてスピードダウンしても6時間以内に走れるという計算をしていました。15年振りくらいに走るフルマラソンだということと、年齢的な体力の衰えと、走り込みが必ずしも十分ではないということと、まだ体重が少しオーバーだということから、このくらいの控えめな目標でちょうどいいだろうと考えました。

出場者全員に、スタートラインとゴールラインで地面から発信される信号を受信できるチップを埋め込んだ4cm四方くらいのカードを貸与されます。カードには4つの小穴が開いていて、針金入りの紐(ひも)でランニングシューズの上に固定します。ゴールイン後このチップ入りカードを靴から外して返却すれば、自動的に走った時間を読み取れる仕組みです。これですとスタートラインで何千人という大勢のランナーがいて、後ろの方に並んでスタートラインまで行くのに10分かかったとしても、正味の時間が計測してもらえるので公平です。

前半は抑えた走りで後半に余力を残してと思っていたのですが、5Km毎のラップタイムをとりましたら33分くらいでしたので、1Kmを6~7分で走っていました。25~30Kmまでは大体このペースでした。ところが30~35Kmくらいから、足のあちこちが攣(つ)りそうになったり、膝がガクガクしそうになりましたので、足が攣らないように騙(だま)し騙(だま)し走ったらスピードががくんと落ちて、1Km当り7~8分、最後の方は8~9分になってしまいました。それでもゴールをした時は5時間11分で、これは私の腕時計のストップウオッチの計測でも、レース後掲示されたチップで測定した正式記録でも同じでした。50才以上のフルマラソンの部で1100位と掲示されていましたが、私より遅いランナーもまだまだたくさんいました。昔、千葉大学走友会のフルマラソン経験の豊富なメンバーに言われた「直近の1ケ月にレースで走る距離の10倍以上走らなければフルマラソンは走れないよ」は事実でした。私が直近の1ケ月に走った距離は352Kmでしたので、35Km付近で足が攣りそうになるトラブルが起こったことと一致しています。

千葉大学走友会の現役メンバーも何人か来て走っていましたが、その中の一人は2時間48分で走って、35~49才のフルマラソンの部で8位入賞しました。

スタート前に、会場の近くの駐車場に回収車と張り紙したバスとステーションワゴンが4台見えましたので、制限時間を超えてあれに回収される屈辱だけは避けたいと思って横目で睨(にら)んで通り過ぎました。ゴールをする時にニッコリ笑って応援者に手を振ってという余裕はありませんでしたが、私としてはまあまあ楽しく走れて目標は達成できたと思います。レース後、駅の階段で手すりにつかまりながらやっとかっと昇ったり下りたりする人がたくさんいましたが、私は普通に歩けました。年齢とともに他人と競争する体力はもうなくなりましたが、自分で設定した目標の実現を目指して3ケ月ちょっとトレーニングしてきた途中の課程も楽しかったですし、メタボ気味だった体が正常に近く戻ってすっかり体調がよくなったことも大きな収穫でした。フルマラソンへの再挑戦は終わりましたので、今夜は3ケ月振りに自宅で夜寝る前に缶ビールを1本飲もうと思っています。

明日は早朝に出発して日帰りで新潟県胎内(たいない)市に調査に出かけます。天気予報だと雪が深そうなので、長靴を持っていきます。