2012年1月26日木曜日

菅野弁護士に電話をして、先日控訴審の進捗状況を知らせていただいたお礼と、支援者から問い合わせのあった日本財団への贖罪寄付の件について伺いました。裁判結審後に被害者遺族の代理人弁護士からリンゼイさんが亡くなったことの慰謝料を請求する民事訴訟が起こされる場合について、通常は67才まで働いて収入を得るという仮定で計算をするのだそうですが、慰謝料も含めて何億円かそれ以上の金額になるだろうとのことでした。従って、今回市橋君が手記の印税で得た900万円ちょっとでは金額の桁が違って全く対応できないということと、民事訴訟の申請をするのには申請者が収入印紙を貼らなければならず、何億円の請求額の場合は何百万円になる筈だとのことでした。市橋君は今のままでは無期懲役ですから、支払能力はありませんので、被害者遺族の代理人弁護士は収入印紙代も回収できない可能性が高いということになります。例え民事裁判で請求が認められても、時効は3年だそうです。時効を阻止する手続きをとったにしても、市橋君が仮に30年服役して63才で出所できたにしても、そんな高額な請求額を支払えるだけの収入を得るのは不可能でしょう。従って、被害者遺族が弁償金の受け取りを拒否している現状では、手記の印税で得た収入は贖罪のために日本財団に寄付をするのが適切という判断になったようです。
残念なことに、ここでは詳しくは書けませんが、ある特定の元支援者が接見禁止が解除されてから頻繁に市橋君に面会していろいろなアドバイスをして、市橋君と弁護団との信頼関係を損なう結果をもたらしているようです。ただ、今回提出した控訴の趣意書は市橋君の意見も取り入れて合意の上で作成したものだそうです。先日、私が面会に行った時にその日はすでに先客があって面会ができなかったのも、この方だったようです。
弁護団は、私が千葉大学名誉教授の会で講演をされた法医学教室の岩瀬教授と話をしたことがきっかけで、リンゼイさんの検死で実際に執刀された早川医師も訪ねて疑問点に関する情報収集もされたとのことです。裁判のプロとして、弁護団はベストを尽くして下さっているとの印象を受けました。
2月の初旬には東京高裁の裁判官、検事、弁護団の打ち合わせがあるそうですので、市橋君の身柄も2月初旬頃には東京の小菅拘置所に移されることになるようです。

今日もNHKテレビのEテレで8:00-8:30pmに「双極性障害②治療法と向き合い方」をやっていました。若い男女が登場し、躁うつ病のために学校に行かれなくなったり、就職しても仕事を続けられなくなり、人にも理解されない苦しみを語っていました。症状の軽減のためには生活のリズムを整えることが大事で、毎日睡眠時間の記録を付けて、同じ時間に寝て同じ時間に起きる努力をしている例も紹介していました。このままでは生活保護の生活にならざるを得ないかと思いつつも、同じ病を持つ人たちの会に参加して、お互いに理解し合える仲間を得て、病を抱えつつも生きていけるかもしれないと感じたという言葉から、社会がこういう人たちを受け入れる環境を作らなければいけないなと感じました。

ロンドン五輪代表選考会を兼ねた29日の大阪国際マラソン出場を目指して、アメリカのコロラド州のボルダー(高地)で合宿トレーニングを積んできたアテネ五輪の金メダリスト野口みずき選手が左太もも裏の炎症のために出場を取り止めて、3月11日の名古屋マラソンに賭けるとのこと。野口選手の復活の走りを見たいと思っていた私もがっかりしましたが、本人はさぞ悔しいだろうなあと想像します。
私は、北西の冷たい風に向かって前傾姿勢で江戸川堤防を20Km走ってきましたので、累積は950Km/101日になりました。