2012年3月20日火曜日

支援者から以下のお便りが届きました。確かに、日本政府は外交関係を重視して超法規的措置をとることがあります。輸入冷凍ギョーザに毒物(殺虫剤)が混入されていた事件の時も、この問題は千葉県警の協力要請もあって私自身も毒物がどこで混入されたかを特定する研究に関わりましたが、当時の日中首脳会談で国民の知る権利よりも日中の友好関係が重視されることになって、千葉県警の捜査本部も解散させられて、結局うやむやにされてしまいました。この間の経緯については、本山直樹Website http://sites.google.com/site/naokimotoyama/old/2009/090820 の過去の記事#4 輸入冷凍ギョーザの毒物混入事件で経験したこと(2009年8月20日)に詳しく説明してあります。リンゼイさんの事件についても、確かにイギリス大使館からの大変な圧力がかかったようですが、日本は独裁的な国と違って三権分立で司法は行政から独立している筈ですので、控訴審で外交的配慮が影響するようなことはないと信じます。支援する会を今後どうするかについては、控訴審の判決がでてから、いろいろな動きも確認した上で考えていきたいと思っています。
私も適正な裁判を支援する会の活動を通して、全国の多くの支援者の方々と交流できたことは大きな収穫でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日は、お忙しい中返信のほうありがとうございました。昨日(3月18日)テレビ東京で先生のインタビュー放送されてたの見ました。
控訴審行われましたね。今回も、仕事の都合で傍聴に行けず、テレビでのダイジェストを見ました。涙ながらに謝罪し、本当に三分以上締めたのなら控訴しなかった。その言葉を聞いて胸が痛くなりました。衰弱しきっている感じですし、市橋さんのことが、とても心配です。彼は正直に話し、自分のしたことを真摯に受け止め、反省しているのにどうして信じてもらえないんだろう…。遺族からの意見書の内容も、許せないお気持ちは大変わかるのですが、謝罪をしている人に対して更なる苦痛を与えようとしているなどと言うのはちょっとひどいんではないかなと思ってしまいます。判決は来月の11日とのことですが、今度こそ適性な裁判が行われ、よい結果になることを祈っています!
抽選にあたるかわかりませんが、今回は傍聴に行けそうなので、行く予定です。
余談ですが、支援のきっかけは、市橋さん自身がごく普通の真面目な努力家な青年だったこと。偶然先生のブログを発見し、先生の一生懸命さ、優しい素敵な人柄に心を打たれたからでした。ブログを通じて本山先生と出会えたこと光栄に思います。今後ともよろしくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お疲れ様です。〇〇県の〇〇〇〇です。昨日付で更新の先生のブログに紹介された3番目の方のメッセージを拝見して私も思いました。
2010年の尖閣諸島での中国の不審船の事件の際、船長を公務執行妨害で逮捕し、国内法に基づき、勾留延長の決定をしつつも、中国側の反発、報復措置に屈して、「日中関係に配慮して」として船長を処分保留で釈放することに方針転換し、船長を中国へ送還するという事件がありましたね。2001年の金正日の長男の金正男の不法入国の時でもそうでした。市橋さんの事件にしても被害者が外国の方なので「イギリスの国民感情に配慮して・・・」被害者が市橋さんと同じ日本人だった場合より思い刑になるのではと不安でなりません。刑は事件自体で決められるものであって、外交の手段として利用されるのはおかしなことですね。市橋さんもそれを十分感じていらっしゃることでしょう。市橋さんには「(事実を捻じ曲げられそうで)心が折れそうになるお気持ちはよく分かります。でも心折れることなく、めげることなく、とにかくファイト!」とエールを差し上げます。そうなると上告になる可能性も大いにあると思います。
だから「支援する会」はまだまだ解散どころではないと思います。上告することなく刑が確定しても、他の受刑者との間でストレスのたまりやすい長期の刑務所生活、出所後の社会復帰を支えるためにも「支援の会」は必要なのです。 先生がお忙しいので先生1人にご負担をかけないよう、支援者皆が話し合ったり、役割分担をするなどして「支援の会」を続ける必要があります。市橋さんの受刑生活を伝えながら、受刑生活をサポートすること。そして単に出所後の資金を援助するだけなのか? 刑務所には暴力団員などもいるでしょうからそういう悪い道に染まらないように、市橋さんの特技(絵がお得意でしたね、体力にも自信がおありでしたね)を活かしてどうやって手に職を、などです。遠方の支援者もいらっしゃるでしょうから直接支援者が集うより、メールなどで意見を交換してこれからの「支援の会」を進めた方がよろしいでしょうか? あくまでも私1個人の考えですが・・・。
これからもお仕事、マラソン、支援の活動とお忙しいですが、頑張ってください。 また、春分の日を迎えましたがまだまだ寒暖の差がございます。お体にもお気をつけください。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は祭日(春分の日)ということもあって、快晴の中を回りの景色を眺めながら江戸川堤防を12Km ゆっくり ジョギングしてきました。途中、堤防を下りて大乗寺というお寺に寄り道しました。境内に巨大な松が3本あって1本は枯れていたので、もし松くい虫が媒介したマツノザイセンチュウが原因だったとしたら、そのまま放置しておいたら新たな発生源になって残りの松が危ないなと気になっていました。今日寄ってみたら、いつの間にか枯れた松は伐倒されて跡形もなくなっていました。これなら安心です。

夕方は千葉大学の共同研究をしている研究室に寄って、大学院生(中国からの女子留学生)と研究の打ち合わせをしてきました。