2012年3月30日金曜日

今日は支援者の1人が東京拘置所に差し入れに行かれている筈です。4月11日の判決で刑が確定しますと、その後どういうスケジュールでどこの刑務所に移されるのかわかりませんし、面会の回数も制限が厳しくなりますので、私は4月6日(金)にもう一度面会に行って市橋君の様子を確かめてくると同時に、どういう判決になっても落ち込まないように励ましてくることにしました。今週の月曜に差し入れに行かれた支援者も、同じ日にもう一度差し入れに行かれるとのことですので、現地でお会いできるかもしれません。これで、今のところ判決日までで支援者による差し入れが予定されているのは今日3月30日(金)、4月6日(金)、4月9日(月)で、面会は4月6日(金)ということになります。

東京農業大学のキャンパスは春休み中の筈ですが、農友会と呼ばれる課外活動をしている大勢の学生たちの元気な姿が見られます。グランドでは長距離走、短距離走、競歩、サッカー、百周年記念講堂の前の広場ではダンス、野球場では対外試合をしている野球部、常盤松会館と呼ばれる武道場では少林寺拳法部と剣道部の姿が見えました。
私は昼休みに大学の周りを約4Km ジョギングしました。付属の第一高等学校のグランドに沿って桜の若木が何本か植えられていますが、カワズザクラとヒカンザクラとラベルしてある品種の木は花が咲いていてちょうど今が満開でした。道行く人が何人も立ち止まって携帯のカメラで写真を撮っていました。濃いピンク(カワズザクラ)と淡いピンク(ヒカンザクラ)の花の美しさに魅せられたのでしょう。あんまり見事なので、私もジョギングの後で愛用のカメラを持って行って撮影してきました。ソメイヨシノは大木・老木が大学側に沿って植えられていますが、蕾(つぼみ)が大きく膨らんでいました。まもなく一斉に開花して、道行く人々を楽しませてくれる筈です。(写真はクリックすると拡大できます)



夕方、東京農業大学からの帰りに千葉大学園芸学部の共同研究をやっている研究室に寄って、大学院生(中国からの女子留学生)と実験データについて検討をしました。分析の結果があり得ない異常な値を示していたので、追加実験を指示しておいたのですが、その結果、何故異常な値を示していたか原因がわかりました。殺虫剤を抽出するのに使った試薬特級の有機溶媒(純度99.5%以上)に微量含まれる不純物が濃縮されて、HPLC(高速液体クロマトグラフィ)分析で分析対象殺虫剤と重なって検出されていました。結果を公表する前に原因がわかって私も安心しましたが、彼女も実験をする時はあらゆる可能性を考えて実施しなければいけないということがわかって、一つ勉強になった筈です。若い時は私自身もそうでしたが、学生はこういう失敗の経験を通して、科学者としての目が訓練されていきます。

アメリカの空手の弟子から、私の恩師の故W.C. Dauterman 教授の奥さん(今はオレゴン州在住)がノースカロライナ州のローリー市に来ているというメールが届きましたので、知らせてくれた奥さんの携帯に電話をしました。糖尿病をはじめいろいろな健康問題があるので、月曜に昔から診てもらっているデューク大学の医師に診てもらう予約がとってあるのだそうです。膝関節も股関節も痛みが酷いので、その後でorthopedics(整形外科)も訪ねる予定とのことでした。奥さんは私より10才年長ですから、この6月で80才になるそうですが、太り過ぎの問題も抱えています。ホテルに滞在していても、あちこち痛みが酷いので歩くこともできないと惨めそうな声でした。私が側にいればお世話できるのですが・・。ジョージア州アトランタの友人を訪ねている長男が日曜の夜に帰ってくるのを待っているしかないようでした。アメリカ(の田舎)のように車がなければどこにも移動できない社会は、老齢になって運転ができなくなった人には厳しい社会になります。