2012年4月21日土曜日

2010年5月と2011年7月に支援金を振り込んで下さった方から、以下のお便りが届きました。
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本山先生 長らくご無沙汰しております。以前先生から思いがけなく返信メールをいただき、嬉しく有りがたく思うとと同時に先生にお時間を割いていただき、ご負担をかけてしまったことに対し、大変申し訳なく思いました。そのため失礼を承知に以後メールをしていませんでした。しかしながら一支援者となった以上、市橋君に多少なりとも関わっているため、ここまで来て上告せずに終わってしまうなんて、本当に残念でなりません。裁判は上告を含め、最後の最後までやり遂げてほしかったです。
刑事裁判のプロ中のプロとして尊敬されているK弁護士に市橋君の上告を担当していただけるかはまだわからないとのことですが、その弁護士のかたに再度相談し、市橋君が上告するならば引き受ける、やれるだけのことはやりましょうといった言葉を市橋君にお伝えすることはできないものでしょうか。その弁護士のかたと共に面会に行くのは無理だとしても、先生には最後にもう一度、市橋君にまだ考え直す時間があるように、来週の月曜日か火曜日に、先生と支援者の思いの丈をぶつけにいってほしいです。(本山:前回の面会の時に来週もう一回来るからと言ってきましたので、そうするつもりです。
もし市橋君の身内であったなら、「お願い、自分のためにはどうしても上告してくれないのなら、私たち(先生、支援者の皆さま、市橋君の友人)のために上告して」「いくら市橋君のことを放念しろと言われても、これからもずっと市橋君のことが気がかりのまま一生を終えることになる先生、支援者、友人のために、やれるだけのことをして」と仕切り越しに必死に訴えたい気持ちになっていたことと思います。先生と支援者の皆さまの気持ちが市橋君に伝わって、なんとか水曜日までに考え直してほしいものです。
私なりに色々と想像を巡らせてみたのですが、弁護団会議の結果、今まで担当していただいた弁護士の方々が上告しないと決めてしまった以上、弁護士さんも皆お手上げ状態、つまりやれるだけのことをやった、それでも駄目だったんだ、だから上告しても何の意味もない、先生にも、支援者にも更に負担をかけるだけだから、それならばこれ以上皆に迷惑をかけることはしないと思われているのでしょうか。それとも精神的に疲れ果てて、上告しても何も変わらない、もう諦めるほかないと思っているのでしょうか。
最終的にはもちろん市橋君自身が決めることではありますが、それでも上告する権利を放棄せず、自分のためではなく、先生と支援者と、きっと今同じ思いであるであろう(同じ思いであってほしい)、お手紙をくださった市橋君の友人の思いにも応えてほしいです。
もうこれ以上先生にも、支援者の皆さまにも迷惑をかけたくないという思いが相当強いように見受けられますが、このままでは本当は先生に時々会いに来てほしい気持ちはあっても、その思いを決して言葉にすることなく、内に秘めたまま、これでいいんだともう二度と先生にお会いすることのない選択をしてしまいそうで、これほどまでに深く関わってきた先生のことを突き放してしまいそうでとても心配です。
別の判例ですが、長野県南牧村ニューハーフ遺体遺棄事件の交際相手の男性には懲役2年の実刑判決が言い渡され、どういうわけかたったの2年で驚きましたが、市橋君を有期刑30年ではなく無期懲役とする判決理由は、市橋君には真摯(しんし)な悔恨(反省)の態度が認められない、事件後に逃亡を続け、整形手術をしてまで逃げ通そうとした、手記の印税を被害者遺族に提供して刑の軽減を画策した、虚偽の弁解-1分以上は頸部を締めてはいないと嘘の証言をしたとどれも推測ばかりで、その上明確に意図して被害者を殺害したと推認できるとされ、司法が下す判決には統一性がないように思います。それと力の加減がわかっているようでてわかっていない男性ならば、その時の体勢や角度によっては、一歩間違えれば1分以上3分未満であっても骨折は十分あり得るのにと思ってしまいます。何卒よろしくお願いいたします。

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支援金を振り込むことはできなかったけど、市橋君のことをずっと心配していたとおっしゃる非支援者からもお便りが届きました。この他にも、市橋君に手紙を送りたいという非支援者や支援者からの問い合わせもありました。
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本山先生いつもブログを拝見してます。昨日市橋さんが面会で上告しないって言ったことショックです。裁判で無期懲役の判決になって有期刑になって欲しかったんですが、 無期懲役のこと調べたら、反省、更生の状況などによっては仮釈放が認められることもあるんだそうです。市橋さんも認められてほしいです。(本山:菅野弁護士のお話では、懲役30年以上の現在の無期懲役では、途中で仮釈放されるケースは極めて稀で、ほとんどの受刑者は刑務所の中で死を迎えるとのことでした。
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昨日会社を60才で定年退職した元学生に電話をして、自給自足の生活を目指すと言った福島県には単身で行くのかと訊いたら、3人の子供も大きくなったので奥さんと二人で行くとのことでした。少しずつ荷物をまとめて引っ越しの準備をしているとのことでしたので、その前にどこかで会って一杯やろうということになりました。彼と同じ頃に研究室に在籍していた元学生など彼と親しかった5~6人にも電話をして、来週末に千葉大学園芸学部で集まって長年の会社勤めの慰労と、新たな出発を祝う会をやることにしました。こうして、人生のある時期に私が指導に関わった元学生が社会で活躍し、やがて人生の新たな局面に向かっていくのを見るのは、教師冥利(みょうり)に尽きます。

今日は江戸川堤防を8Km ゆっくり走ってきました。桜はソメイヨシノに代わって八重桜が満開で、イワツツジの鮮やかな紫ががったピンクの花も目立ちました。大きな花のタンポポ(多分外来種の西洋タンポポ?)も見事だったので、携帯電話のカメラでシャッターを押してきました。河川敷の枯れた葦(あし)原からは、雉(きじ)のケーン、ケーンという声があちこちで聞こえました。

              (2012年4月21日撮影)