明日遠くからお二人で差し入れに来られる方は、2月29日にも来られた方です。前回の時は大雪でしたが、今回は天気予報では台風なみの暴風とのことですので、新幹線が影響を受けないことを望みます。せっかくの機会ですので、私も東京拘置所に行ってお二人にお会いすることにしました。ただ、私はすでにブログで6日(金)に面会に行くと公表しましたので、他の方の面会の機会を奪わないように、明日はお二人の支援者とお話するだけで市橋君との面会はしないつもりです。
2007年に私が千葉大学大学院自然科学研究科の現職教授だった時に、中国農業大学のある教授の博士論文の審査委員会の主査をしました。日本の昔の大学と同じように、中国の大学でも昔は博士号なしで教授になられた方がいたようです。大学教員は博士号を持っていることが普通になった今の時代では、学位がないと他の教員とのバランスがとれないということになります。日本では、大学院博士課程を修了して博士号を取得するいわゆる課程博士と、論文を提出して博士号を取得するいわゆる論文博士の2つの道があります。この中国農業大学の教授はかって日本の大学に留学していた経験がありましたので、研究分野が比較的近い私のところに博士論文を提出して審査を受けたのでした。この度、中国文部省の要請で英文での博士号取得証明書の提出が必要になったとの連絡がありましたので、今日は西千葉キャンパス(本部)の自然科学研究科の事務に行って、発行を依頼しておいた証明書を受け取ってきました。学内の中心的通りに沿って桜並木もあるのですが、まだ蕾の段階でした。入学式もまだらしく、サークル活動の勧誘の立て看板もまだほとんど出ていませんでした。
その後、東京農業大学世田谷キャンパス(本部)に行きましたら、ちょうど入学式が行われて、学内には大勢の新入生とその父兄が来ていました。各サークルが部員獲得のために、一生懸命勧誘活動をしていました。どこの親も気持は同じで、正門を背に息子の写真を撮っている父親や娘の写真を撮っている母親の姿も見られました。市橋君にも何年か前にはこういう時期があった筈なのに・・、という考えが頭をよぎりました。これから、この若者たちには青春を思い切り謳歌してほしいと思います。