2012年4月26日木曜日

メディアは小沢一郎氏の無罪判決のニュース一色ですが、支援者の方々は市橋君が上告の意思表示をしたかどうか気になっている筈です。菅野弁護士と山本弁護士に電話をしてお話を伺いました。結論としては、現時点ではまだわからないということです。山本弁護士が今週の月曜23日に接見に行った時は、上告しても判決が変わる可能性は小さい(ない)ということで、市橋君は上告しませんと言い、長い間ありがとうございましたとお礼を言ったそうです。その翌日24日に私が面会に行って、市橋君が信頼している大学時代の友人の伝言を読み上げて差し入れもしましたので、それで気持ちが変わったかどうかがわからないところです。もし上告期限の昨夜の12時直前に上告の意思表示をしていれば、今日それが裁判所(多分、東京高裁)に届けられる筈です。裁判所は、市橋君に私撰弁護士を使うか国選弁護士を使うか問い合わせる紹介状を送るのだそうです。裁判所の方から今まで弁護を担当してくれた弁護団に上告の意思表示を受理したかどうかの連絡は来ないし、裁判所が自ら社会に公表することもないのだそうです。ただ、市橋君の家族(ご両親)が裁判所に問い合わせるか、メディアの代表幹事(記者クラブの中で月替わりで決まっているようです)が問い合わせれば上告の意思表示を受理したかどうかは開示してくれるとのことです。

夕方、先日私に取材に来られた朝日新聞千葉支局の記者から電話があり、上告しなかったので刑が確定と書けるかとの問い合わせがありました。たまたま朝日新聞が今は代表幹事らしく、昨日の午後裁判所に問い合わせた時はまだ上告の意思表示は届いていないとの答えだったそうです。しかし、昨夜の12時までは上告の意思表示をする可能性がありますので、一昨日(24日)私が面会した時の市橋君の表情からは99.9%上告はしないという印象でしたが、100%確定とは言い切れません。

私は明日の朝大学に行く途中で東京拘置所に寄って、市橋君に面会して上告の意思表示をしたかどうか直接確認してきます。朝日新聞の記者にも、明日裁判所に問い合わせて私より先に確認ができたら電話で知らせて下さいとお願いしておきました。
今、昨日電話取材のあった毎日新聞の記者からも電話があって、本日同社の記者が東京高裁に問い合わせたら上告の意思表示は届いていないという返事だったので明日の朝刊に刑が確定の記事を書きますとのことでしたが、私は、拘置所から裁判所にその書類は直接持参されるのか郵送されるのかということと、確認は今夕5時以降だったのかの質問をしました。それによって、昨夜の12時直前に市橋君が上告の意思表示をしていてもまだ届いていない可能性もあるからです。毎日新聞の記者は親切に今から私の質問についてチェックをして、電話で知らせてくれるとのことです。(上告がされなかったことが100%確認され次第、このブログで追加して報告します。→10:28pmに電話があり、上告意思表示書が持参されるのか郵送されるのかはわからなかったけど、書類が届いていないのを確認したのは今日の夕方だったとのことでした。従って、上告がされなかったことは非常に確率が高い情報のようです。そのために毎日新聞は支援者が知らせて下さった下記のネットニュースで上告断念の記事を配信したのでしょう。いずれにしても、私は明日の朝市橋君に面会に行ってきます。)

菅野弁護士からは、上告しなくて刑が確定しましたら、弁護団に提供した支援金の使途についていずれ会計報告がいただけるとのことでした。もし残金があれば、大勢の支援者に返却することは現実的ではありませんので、千葉県弁護士会に寄付をして取り調べの段階から弁護士をつける制度をサポートする目的で使っていただくことを考えていますとお伝えしておきました。

支援者と支援希望者から以下のお便りが届いています。
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本山先生へ こんにちは、お久しぶりです。〇〇の〇〇〇です(本山:この方は2011年8月から今年の3月まで6回も支援金を振り込んで下さった方です)。以前にもメール差し上げたことがあります。先生毎日のブログ、更新ありがとうございます。ここのところ、毎日市橋君の気持ちが、変わりますようにと、毎日祈っていました。もう一度 チャレンジする気持ちになってくれたらと・・・・祈っていました。どうして、裁判官の方は、市橋君の行動を(本の出版のことも含め)、謝罪の気持ちと見てもらえないのでしょう。本当に残念です! リンゼイさんの命を奪ってしまってことは、本当に許されないことなのは、私も充分わかっていますが。どうして、やり直しができる青年に、未来と、チャンスをあげないのでしょう。
市橋君のこれからの毎日を思うと、どうにも言えない気持ちになります。季節も、月日も、社会とのつながりも、感じられなくなってしまうような毎日を、過ごしていくことが、刑に服するということなんでしょうか? 市橋君のことをきっかけに考えさせられました。
さて、これは私の希望ですが・・・ これからも 市橋君が先生を通して支援をしてきた方たちと、つながっていくことができ、受刑生活の救いに少しでもなれたらと、切に思います。

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市橋達也さんの事件番号や担当刑事部も分かりますので、東京地裁に確認をしてみました。郵送や東京拘置所からの通知が、まだ届いていない場合もあるので、確認した時点では、上告の申し出はないとの事でした。本日、報道されなかった場合、明日も確認してみます。
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以前一度差し入れの件でメールさせて頂きました、〇〇と申します。市橋さんの上告の件どうなったでしょうか? 先生のブログに毎日新聞の千葉県版の小さな記事になると書いてあったのを拝見しました。私は〇〇県〇〇〇市在住なので、今朝、小さくても記事になっていればと思い新聞を見ましたが、やはりどこにも載っておらず、ニュースにもなっていないので… (本山:私も毎日新聞千葉県版を買ってみましたが、記事にはなっていませんでした。今日のブログに今私にわかっていることを報告しました。)
もし市橋さんが上告するなら、初めての支援金を送ろうと思いメールさせて頂きました。
お忙しいと思いますが、ブログを更新される時に書いて頂けますと幸いです。
上告しなくても、判決を受け止めるにも市橋さんを陰ながら見守り、支援に協力したいと思います。
先生、こちらは今日雨で肌寒いです。そちらも雨でしょうか?風邪などひかない様にお身体に気をつけて下さい。

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本山先生、どうやら市橋君は上告しないそうですね。ネットニュースで知りました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120426-00000058-mai-soci
市橋君の選んだ事だからそれを尊重しようと思います。ニュースを知った時、私は冷静な気持ちで受け止める事が出来ました。誰が説得しても市橋君の性格上気持ちを覆すのは無理だったでしょう。でも・・・。
以前本山先生のブログに書かれていたように、全てを閉ざしてしまって誰とも面会しない、手紙をやり取りしない、というのではあまりにも悲しすぎます。市橋君は私達支援者が重荷だったのでしょうか? せめて本山先生だけには心を開いてほしいと思っています。

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新潟県の依頼で、私は5月10日には新潟市に行って講演をすることになっていますが、6月にヘリコプターで松林に散布される薬剤の飛散調査もする予定です。その計画書概要が仕上がったので、今朝メールに添付して関係者に送信しました。江戸川堤防を今日も14Km 走ってきましたが、途中強風が吹いて雨が降り始めました。