2012年5月21日月曜日

血液検査の結果でも、エコー(超音波)検査の結果でも、何の異常もないと言われました。単に運動不足と、このところの慢性的寝不足と加齢で疲れやすく、私が以前に比べて元気がでない気がするだけのようです。いつもこういう時は夏休みにしばらくアメリカに行って生活してくると元気が回復してきますが、今年はいろいろの用事がありますので、出かけられるとしても9月の末から10月頃になりそうです。

病院での診察後、急いで北千住駅に行き、遠方からこられたお二人の支援者とお会いし、駅前のレストランで30分くらいお話をする時間がとれました。その後私は、東京農業大学の女子学生と待ち合わせた場所に移動し、一緒に特急電車に乗って栃木県足利市の食品会社の見学に行きました。
支援者からは夕方メールでの連絡が届き、東京拘置所に差し入れに行ったら市橋君はもういないと言われ、その後千葉刑務所に行ったら市橋君はそこにもいないと言われたとのことです。従って、市橋君はすでにどこかの刑務所に移されて、受刑生活を始めているということがわかりました。わざわざ遠くから新幹線で来られたお二人の支援者は、差し入れができなくてどんなにかがっかりされたことと想像しますが、お蔭様で市橋君がどこかで受刑生活を始めたという事実が判明しましたので、感謝したいと思います。

足利駅には、専務取締役をしている千葉大学園芸学部の古い卒業生が待っていてくれ、車で市内の名所を2、3ケ所回った後で、株式会社カザミ http://www.kazami.co.jp/company.html につれていってくれました。卒業生のお兄さんにあたる社長が応対して下さり、会社の簡単な歴史、現在のビジネス、夢を熱く語って下さり、女子学生が就職を希望するなら大歓迎するとの印象を受けました。
次に、工場長が工場内を親切に案内してくれましたが、確か20数年前に私が一度見学に来た時(その当時は昔風の醤油製造会社)とは大違いで、近代的な工場に変身して製造品目も各種たれの類を中心に多品目OEM(Original Equipment Manaufacturer 相手先ブランド製造)生産をしていました。コンピューター制御される製造機械のラインが多数設置され、製品が自動的にどんどん製造されていました。感心したのは、衛生管理が徹底していて、工場内に立ち入るのに白い作業着に着替えて、さらに粘着ローラーを帽子・衣服全体にかけました。手は石鹸で洗浄して爪の間もブラシで洗浄し、さらに殺菌灯の下にかざしました。
女子学生は醸造学科で勉強しているので、実際の工場を見て目を丸くして、これはまさしく自分の興味とピッタリ一致しているので、こんなところで働きたいという感想を述べていました。
後は、会社が採用条件を含む正式の書類を作成して彼女に郵送し、彼女がそれを検討して前向きの返事を送れば採用決定となりそうです。社長や専務が彼女の人柄、専門知識、積極性、将来性などを見抜いて評価してくれたことが大きいと思いますが、相思相愛のような結果になって、私も一日使って仲介の世話をした甲斐がありました。

その後、市内の山の中にあるCOCO FARM & WINERY(ココ・ファーム・ワイナリー)http://iine-japan.f-navigation.jp/socialaward/pickup/pickup_article02.htm に行き、斜面のブドウ畑を眺めながらワインとサンドイッチをご馳走になりました。ここは、特殊学級の子供たちがワイナリーで働いているとのことでした。大人や社会がそういう子供たちに働く場と機会を提供しているというのは、素晴らしいと思いました。私たちは、ハンディキャップを背負った子供たちや社会的弱者に対して、共に生きる優しさを持った社会でありたいものです。